こんばんにゃ~北の猫男爵です。
ちょうど1週間ぐらい前の出来事です。
その日、いつものように王子のアイスホッケーの練習のために、僕はアイスアリーナにいました。
まだ練習が始まる前だったので、同じ少年団のお父さん(ここではSさんとします)とリンクサイドで談笑していました。
すると、別のお父さんがやってきて、『車がスタックしたという女の人がロビーに来てるんですけど・・・』と僕らに話しかけてきました。
まずは話を聞こうと思い、僕とSさんはロビーに向かいました。
すると、20代前半ぐらいの女性が2人、困ったような表情で待っていました。
確かに前日、十勝地方は結構雪が降りましたが、僕はアリーナの駐車場でそんなスタックするような場所あったかな?と思いながらも、その女性たちに『どこでスタックしたの?アリーナの駐車場?』とまずは場所を確認しました。
すると、その女性たちから返ってきた答えは・・・
『〇〇展望台です。ここから15分ぐらいのところです。』
『えっ?マジ?どういうこと?』と正直、僕もSさんもビックリしました。
女性の1人がスマホの画面でその場所(たぶんグーグルマップか何か)を見せてくれました。
僕は地元なので、その場所がどんなところか地図を見なくてもわかっていましたが、本当に山奥で、夏は確かに展望台に行けば景色も良いですが、冬は普段行けるような場所ではないのですが、どうしてそんなところでスタック?と思いました。
女性たちから話を聞くと、自分たちは札幌から遊びに来ていて展望台に夜景を見にいこうとしたら、もう1台がそこでスタックして、自分たちは助けを呼びに街まで来たというのです。
最初は警察署に行ったけど不在で誰もいなくて、困っているうちに一番車が停まっていて人が多そうな場所だったので、ここ(アリーナ)に来たそうです。
正直、時間も19時過ぎでしたし、そんな山奥にこんな暗い中、行くことは気は進みませんでしたが、困っている女性2人のそんな話を聞いて助けに行かないわけにはいきませでした・・・
Sさんが自分の車の中に牽引ロープがあることも確認できたので、意を決して僕とSさんは現地へと向かうことにしました。
僕らは女性たちの乗る車に先導されて、現場へと車を走らせました。
しかし、向かっている最中、車内では僕とSさんの中でどんどんと色々な不安な妄想が頭をよぎり始めました。
まずは、助けに行ったは良いが、自分たちの車も2次災害に遭う危険性はないか・・・
そんな山奥でこちらまでスタックしては身も蓋もありません。
しかもSさんの運転する車はヴェルファイアでエアロが低く、絶対に腹がつっかえます・・・
走っている最中、何軒かの農家さんがあり、家の中の電気も付いていたのですが、ここである疑問が浮かびました。
なぜ女性たちはこの辺りの農家さんに助けを求めに行かなかったのか?
農家さんならショベルもトラクターもあるし、現地まで案内すれば助けてもらえるのに・・・と。
まあ、女性2人がいきなり農家さんのところに行くのも勇気がいるのかなと思い、そのことは一旦忘れることにしました。
そうこうしていくうちに、辺りは本当に山奥になっていき、家もなくなり、何にもなくなってきました。
そんな中、僕とSさんに良からぬ想像が・・・
『これさ、いざ現地着いたら、ごっつい男とか出てきてボコボコにされてお金とか取られたりしないよね?』
『詐欺?美人局?えっ?大丈夫これ?』
僕たちは一気に不安になってきました・・・
『もしも、車から怪しいやつ出てきたら速攻逃げようね!』
『それと、もしもそんなことはなくて、本当に普通にスタックしていたとしても、ヴェルファイアがこれ以上進めない状況だったら諦めて、あとはとりあえず今日は女性たちの車にスタックしている人を乗せて、宿に戻って明日改めてJAFとか呼ぶことをアドバイスすることを提案しようね。』
僕とSさんは、万が一に備えて色々なシュミレーションを考え現地に向かいました。
そして走ること15分、ようやく現地が近づいてきたのですが、やはり道路が徐々に吹き溜まりで雪の量が多くなってきて、Sさんのヴェルファイアはこれ以上進めないので、そこで車を降りて女性たちの車に乗せてもらい、さらに奥へと向かうことにしました。
そして少し奥に進むと、確かに1台、スタックしているらしい車が見えてきました。
しかしここで僕たちはとんでもない事実を知ることになりました!
僕は思いました、そういえばスタックしている人たちのことを全然女性たちに聞いていなかったと、勝手に友達だと思って話を進めていましたが、よくよく思えば何も聞いていないなと。
そこで、『もう1台の人たちってお友達だよね?』と確認しました。
すると女性たちから返ってきた答えは、『いいえ?知らない人です。東京から来たみたいですよ。』
『えっ?』
僕とSさんは思わず顔を見合わせました。
『これ、まさか、狩られる?』
僕の頭の中にはもう「オヤジ狩り」されている光景しか映りませんでした・・・
少し焦った僕は『その人たちは男性?』と聞きました。
すると女性たちは『はい』と
『ちなみに若いの?』と僕が聞き返すと、『そうですね、私たちぐらいですかね』と言いました。
僕の中で「狩られる」の覚悟した瞬間でした・・・終わった・・・
ただ、車の中でSさんとは「オヤジ狩り」のこともシュミレーションはしていて、もしヤバイと思ったら、全力で走って車まで逃げよう、とりあえずヴェルファイアに入ってしまえば、そこからは車がボコボコにされようが何とか逃げれるからと・・・

そうこうしているちに、遂にスタックしている車の前に到着しました。
僕らの到着に気付いたのか、車の中から人が降りてくるのが見えました。
僕とSさんは覚悟決め、女性たちの車から降り、歩み寄りました。
すると、何とそこに現れたのは!
見るからに優しそうな好青年2人組ではないですか!
僕とSさんの心は一気に安堵の気持ちでいっぱいになりました。
そしてそこからは、必死の救出劇の始まりです。
まずは試しにみんなで車を押してみることにしましたが、ビクともせず、最終的には牽引ロープを女性たちの車に付けて引っ張り、何度か挑戦してやっとのことで男性たちの車を脱出することに成功しました。
男性たちは凄く感謝をしていましたし、女性たちも大喜びでした。
男性たちに話を聞くと、彼らも展望台に夜景を見に来たそうです。
男性2人で?と思いましたが、そこは僕の胸の中にしまいこむことにしました。
それにしても、このスタックした男性2人組と、助けを呼びにきた女性2人組、全く無関係なことが凄いことです。
こんな冬の夜遅くにそれぞれ夜景を見に来たこと、しかも札幌と東京という遠い場所から。
たぶん男性たちの方はレンタカーでしたし、見る限り大学生のようにも見えたので、慣れない車の運転、しかも慣れない北海道の雪道の怖さを知らなかったのでしょうね。
そして凄いのは、そんな見ず知らずの人を助けるために必死に助けを呼びにきた女性2人です。
なかなかできる行動ではないです。素晴らしい!
僕とSさんが命がけの救助を終えて、その場を立ち去ろうとすると、男性の1人が『東京のお土産あるので、御礼にどうぞ』と差し出してくれましたが、『それは女性たちにあげて』と言って僕らはその場を後にしました。
だって、女性たちがいなかったら、男性たちは助からなかったのですから。
僕とSさんは帰りの車の中で、『どうせなら2対2なんだから、旅先でこんな運命的なことはないんだからさ、ラインとか交換したりして、どうせなら付き合ったりすればいいのにね。』などとオヤジの勝手な妄想話をしていましたが、実際は「オヤジ狩り」に会わずに無事に帰ってこれたことに安堵の気持ちでいっぱいでした。
今思えば、正義感にかられてとった僕らの行動ではありましたが、一歩間違ると何が起こっていたかもわかりませんからね。
でも、人を助けるってとても気持ちの良い事ですし、何か人の役に立てたということか、いつか自分も困った時にそれが返ってくるような気がします。
僕とSさんにとっては、この日の出来事は忘れることのできない思い出になったので、きっといつかの酒の席などで思い出話になると思います。
それでは今日はこのへんで。チャオ(Ciao!)
(今日の誕生日DX)3月10日
ランディ・ジョンソン(70歳)、シャロン・ストーン(68歳)、松田聖子(64歳)、鈴木大地(59歳)、博多大吉(55歳)、藤井隆(54歳)、山田花子(51歳)
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