« あの天才が帰ってくる! | トップページ | ねぇ~マスター♪ »

2012年10月11日 (木)

「平成の怪物」はもう終わりなのか・・・

こんばんにゃ~ 北の猫男爵です

10月もまもなく半ばに差し掛かり、「秋」真っ只中の今日この頃です

僕の大好きなプロ野球もシーズンの全日程が終了し、これから「CS(クライマックスシリーズ)」が始まり、そして「日本シリーズ」へと、いよいよ大詰めを迎えます

それは海の向こうのメジャーリーグでも同じことです。現在、各地で「プレーオフ」が行われ、「ワールドシリーズ」への険しき道を各チームが戦い抜いています

今年は日本人選手では、ニューヨーク・ヤンキースに所属しているイチロー黒田だけが、ワールドシリーズに出場する可能性を残し、現在プレーオフに出場しています

そんなメジャーリーグに所属する日本人選手の中で、ここ数年はケガに泣き、今年も思った活躍を残せずにシーズンを終えた選手がいます

その選手の名は松坂大輔、いわずと知れた日本を代表する投手です、いえ、あえて今日は「でした」と言っておきましょう

野球ファンはもちろんのこと、野球にそんなに詳しくない人でも、彼の名前はご存知だと思います。それほど彼の知名度はありますから

高校時代は横浜高校で「春夏連覇」を達成し、西武ライオンズに入団後は数々の記録を残す活躍をみせ、あっという間に日本プロ野球最高峰の投手にまで登りつめました

「五輪」や「WBC」でも活躍し、“日本のエース”といえば松坂大輔という名前が真っ先に浮かぶような、そんな存在でした

そして2006年オフ、遂に彼はポスティングシステム(入札制度)でメジャー移籍の夢を叶え、鳴り物入りでボストン・レッドソックスに入団しました

松坂は入団1年目から見事な活躍をみせ、いきなり「ワールドチャンピオン」という偉業を成し遂げ、翌2008年にはシーズン最多の18勝をあげ、名実ともにメジャーを代表する投手となりました

誰しもが松坂の成功を確信しました。がしかし・・・野球の神様は彼に試練を与えました

2009年以降は度重なるケガ、そして遂に投手の命である「肘」にメスを入れ、今季は復活をかけた一年でした。

しかし、今季途中からメジャーに復帰した彼の右腕は、以前のようなキレのある球を投げる事はありませんでした

10月3日、レギュラーシーズン最終戦となるヤンキース戦に先発した松坂は、3回途中でKOされ、チームも「2対14」で大敗し、実に20年ぶりとなる地区最下位となりました

20080723224445

松坂自身、今季の成績は1勝7敗、防御率8.28という全く不本意な成績に終わってしまいました

最後の登板を終えてマウンドを降りる彼の表情には、以前のような輝きは微塵も感じられませんでした

僕の中では、彼の良かった時を知っているからこそ、彼のその姿が信じられませんでした。

心の中で「きっと松坂はまだ復活できる!」という気持ちと、「松坂はもう終わりなのか・・・」という気持ちが交錯し、非常に切なくなりました。

松坂は試合後の会見では、涙をこらえるように「ボストンでの6年間が、こういう終わり方になるとは思わなかった。投げることは維持できても、それ以上先に進むことができなかった・・・」とコメントしました。

さらに、「医師とトレーナーは、今の自分に足りないものを全部してくれた。オフの間にそれらの課題をすべてこなす。」と語り、再起を誓っていました

日本には昔から「盛者必衰」という言葉がありますが、気がつけば松坂大輔も32歳です。かつて「松坂世代」といわれ、数多くの同級生が活躍していましたが、時が流れ、今も中心選手として活躍している「松坂世代」は数える程になりました

松坂とレッドソックスの契約期間は今年で満了となります。契約した6年間の中で松坂が残した成績は50勝37敗です。きっとこの成績は、チーム関係者の誰もが満足のできる結果ではないと思います

おそらく、チームが松坂と契約を更新する事はないような気がしますので、松坂はきっとメジャーの他の球団で再起を目指す事になると思われます。

どの球団になるかは分かりませんが、僕個人的にはこのまま終わって欲しくはありません。まだもうひと花、彼には活躍してもらい、「日本人最強の投手は松坂大輔だ」という事を証明して欲しいです

「期待に応えられずに申し訳ない・・・」と最後につぶたいた彼の顔には、まだ光り輝くものがあったと僕は感じています

様々な分野の世界において、「天才」や「怪物」と呼ばれる人がいます

棋士の羽生善治、騎手の武豊、そして野球のイチローなどは「天才」と呼ばれる存在です。

それに対し、イチローと同じ野球界では「怪物」と呼ばれる存在がいます。「浪速の怪童」と呼ばれた尾崎行雄、「元祖怪物」と呼ばれた江川卓、そして「平成の怪物」と呼ばれたのが松坂大輔です

いずれも甲子園で活躍して脚光を浴び、鳴り物入りでプロに入団し大きな期待を寄せられた選手たちです。

ただ、残念なことに尾崎と江川に共通しているのは、選手生命としては“短命”だったという事です。それが偶然なのか必然なのかは僕には分かりませんが、松坂にはもっと長く活躍をして欲しいという事だけが僕の願いです

「天才」が人間であるように、「怪物」も人間です。当然、松坂が昔のような投球をする事じだいが無理な話なのです。

幾多の名投手たちが晩年に「剛」から「柔」にスタイルを変えたように、かつて150km台を連発していた「速球派」から、変化球を使い巧みに打者をかわす「軟投派」へと、松坂が切り替える事ができるのか、そのあたりが今後の彼の野球人生を大きく左右する分岐点なのではないかと、僕自身はそう考えています

「平成の怪物」はもう終わりなのか・・・

そんな世間の不安を吹き飛ばすような、生まれ変わった姿で“完全復活”を見せてくれ松坂大輔

来年の今頃、どこかの球団のユニホームを着て、躍動する「平成の怪物」の姿を僕は強く願っています

それでは今日はこのへんで。チャオ(ciao!)

<今日の誕生花> 10月11日

1011

「姫リンゴ」

花言葉は「名声、誘惑」です。

「姫リンゴ」はバラ科の園芸品種で、花を咲かせた後に小さなリンゴの実をつけます。愛らしい花は、初め淡紅色で満開時には白くなっています。

|

« あの天才が帰ってくる! | トップページ | ねぇ~マスター♪ »

コメント

厳しいなぁ松坂世代…。杉内以外はみんなダメになっちゃった。
和田毅の肘は治ったのかなぁ?
球児も全盛期ははるかに過ぎた。ストレートで空振りが取れなくなった(>_<)もう少し早くメジャーに行かせてあげたかったなぁ。
『29世代』もイチロー、小笠原、松中、三浦大輔、石井一、藪田…。かなり現役も少なくなったし、みんな成績もイマイチ。地味に一番活躍したのは中村ノリかも!

投稿: 29 | 2012年10月12日 (金) 11時58分

29さん
和田毅はいったい何のために海を渡ったのでしょうね・・・
「松坂世代」はまだ老け込むには早い世代ですが、「29世代」はかなり厳しいですね
それもそのはず、来年みんな40歳ですからね
ちなみにその1つ下の「猫男爵世代」では、今岡が現役を退き、松井秀喜はいまだに所属先未定・・・
今も活躍しているのは岩瀬と井口ぐらいです
そういう意味では、「29世代」よりも早く全滅するかもしれません

投稿: 猫男爵 | 2012年10月12日 (金) 22時40分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「平成の怪物」はもう終わりなのか・・・:

« あの天才が帰ってくる! | トップページ | ねぇ~マスター♪ »