タイムトラベラー光~その五~
こんばんにゃ~
北の猫男爵です![]()
今日は4月からスタートした、妄想番組『タイムトラベラー光』の第5話をお送りします![]()
この番組の基にもなっている、NHKで放送されていた『タイムスクープハンター』のシーズン4の最終回が、6月26日に放送
されましたが、皆さんご覧になっていただけましたか?
無実の罪をきせられた1人の男
を助けるために、全く関係のない人々が必死になって、真実を伝えようと汗
を流す姿には、“人情”というものの素晴らしさを痛感させられた、そんな最終回の内容でした![]()
最後のシーンで、要潤演じる沢嶋雄一がタイムワープしようとしている時に、何かトラブルが起きて、ナビゲーター役の杏演じる古橋ミナミが慌てふためくところで番組は終わりましたが、きっと「シーズン5」があるという事を連想させる、そんな終わり方でした![]()
本家の方も再び撮影を開始する事でしょうが、それに負けないように、この『タイムトラベラー光』の方も、撮影を続行していきたいと思います![]()
今日は第5話という事で、僕猫男爵が演じるお馴染み「銀龍光」が、またいつかの時代にタイムワープをします
。果たして今日はどの時代で、どんな出来事を取材するのでしょうか
それでは早速見てみる事にしましょう![]()
『タイムトラベラー光』
~その五~ 「曾我兄弟の仇討ち」
時はリウグネス暦102年、西暦に置き換えると2545年、地球に生存する人類はさらなる進化をとげ、遂に「時空」を超えて移動できる「タイムワープマシン」の開発に成功した![]()
その開発にあたった「ノースジャスト社」では、極秘プロジェクトとして「時空瞬間移動システム」(STS)の実験を行っていたのだ![]()
今日もその実験の一環として、あの男
が「時空」を超えた旅に出発したのだった![]()
今、もの凄い轟音
を響かせて「タイムワープマシン」が到着したようです![]()
彼の名前は銀龍光(ぎんりゅう・ひかる)、「ノースジャスト社」の社員である光は、今日も時空を超え、過去の歴史の出来事を調査して未来に住む人々に伝えるために、旅を続けているのだ。
人は彼の事を「タイムトラベラー光」と呼ぶ![]()
光:「こちら銀龍です、司令室応答願います。」
光のその呼びかけに対応したのは、「ノースジャスト社」の司令室にいる女性オペレーターの園田ユリだった。
園田:「はい、こちら司令室です。銀龍さん、コードナンバーと現在地の確認をお願いします。」
光:「了解、コードナンバーは467002、西暦1193年6月28日、現在地はこの時代の地理学で言いますと、北緯35度2分、東経138度9分、日本の静岡県裾野市というところです
」
園田:「了解しました、異常はありませんか?」
光:「特に異常はありません。いつものように、タイムワープの影響で若干の頭痛がしますが、作業には支障がないのですぐに調査に入ります
」
園田:「わかりました、気をつけて調査を開始してください。」
光:「了解しました。」
ここでブログをご覧になっている方にご説明しておきますが、私が「時空」を超えてやってきたこの時代の人々にとっては、私は「宇宙人」のような存在です。この時代の人々に接触する際には十分に注意
が必要となります。なぜなら私自身の言動ひとつで歴史が変わる可能性があらからです。
そこでこの時代の人々に接触する際には、特殊な機器を使い調査を敢行します。それについては「極秘事項
」なので、お話する事はできませんが、今回も何とか無事に取材する事に成功しました![]()
それでは早速、調査を開始する事にします。
今回、私が取材をするのは1193年6月28日(建久4年5月28日)に起きた「曾我兄弟の仇討ち」です![]()
今回の調査対象は幼い頃に父親を殺された、一萬丸と箱王丸という2人の兄弟です![]()
今、私の前に1人の商人
がいますので、ちょっと話を聞いてみます。
光:「あの、すみませんが、このへんに“曾我”という姓の兄弟がいると聞いてきたのですが、ご存知ありませんか?」
商人:「曾我という姓の兄弟?ああ、箱王丸の事か
。あいつなら時政様のところに、おるんじゃないかな。」
光:「時政様と言いますと?」
商人:「北条時政様じゃよ。」
光:「あの北条時政の事か・・・ありがとうございました。」
商人からの情報を基に、私は北条家を訪れ、そして箱王丸と会う事を許された。ちなみに、北条時政は鎌倉幕府の初代執権で、源頼朝の正室である北条政子の父でもあります![]()
北条家に入り座敷に案内され待っていた私の前に、箱王丸が現れた![]()
光:「あなたが箱王丸さんですか?」
箱王丸:「いかにも、ただし今は曾我五郎時致と申す。」
光:「あの・・・大変聞きにくい事ですか、あなたは父親である河津祐泰の敵である工藤祐経に恨みを持っていますよね?」
箱王丸:「どうしてそれを?まあ良い、そなたの言う通り、私と兄の一萬丸は父を殺した工藤祐経に恨みを抱いている事は事実だ、それがいかがした?」
光:「もし宜しければ、今日に至るその経緯を話してはもらせませんか?」
箱王丸:「・・・・」
箱王丸はしばし無言を貫いていた、するとその時、襖が開き1人の男が入ってきた![]()
箱王丸:「兄上・・・」
光:「兄上?という事は、あなたが一萬丸さんですか?」
一萬丸:「いかにも私が一萬丸じゃ。お話はそこで聞かせてもらった。私の口から話をしよう。」
そう言うと、一萬丸は私に事の経緯を話し始めてくれた![]()
時は17年前の1176年までに遡る。「所領」争いの事で工藤祐経は曾我兄弟の祖父にあたる伊東祐親に恨みを抱いていた。
工藤祐経は刺客とともに「伊東祐親殺害」を企て待ち伏せをしていた。そして刺客が放った矢が、伊東祐親と一緒にいた嫡男の河津祐泰(つまり曾我兄弟の父親)に当たり
彼は死んでしまう・・・
これがこの「曾我兄弟の仇討ち」の全ての始まりである![]()
ここからは話がややこしくなるので、図を参考にしてください![]()
亡くなった河津祐泰には妻・満江御前との間に、一萬丸と箱王丸という2人の兄弟がいました。夫亡き後、満江御前は2人の息子を連れ、曾我祐信という男と再婚し、曽我の里で成長していきました。
その後、「平家」方についた伊東氏は没落し
、曾我兄弟の祖父である伊東祐親は捕えられた後に自害しました。一方、曾我兄弟の父親を殺した工藤祐経は、早くに源頼朝に従って「御家人」となりました。
曾我兄弟は厳しい環境の中で成長し、兄の一萬丸は曽我の家督を継ぎ、曾我十郎祐成と名乗りました。弟の箱王丸は父の菩提を弔うべく、箱根権現社に稚児として預けられました。
1187年になり、源頼朝が箱王丸のいる箱根権現に参拝した際に箱王丸は偶然、父の敵である工藤祐経を見つけて、「復讐しよう!」とつけ狙ったのですが、「仇討ち」をするどころか逆に工藤祐経に諭されて、「赤木柄の短刀」を授けられたのです![]()
結局、弟・箱王丸による父の「仇討ち」は失敗に終わり、その後、箱王丸は出家を嫌って箱根を逃げ出し、曾我兄弟の叔母にあたる女性が前妻にあたる北条時政を頼り、そこで元服し、名を曾我五郎時致と改めました。
こうして、一萬丸と箱王丸の兄弟は離れ離れになりながらも、ともに父の「仇討ち」の事は決して忘れてはいなかったそうです![]()
そして話は現在に戻り1193年6月、富士
の裾野で源頼朝は盛大な「巻狩り」を開催したのですが、それがいわゆる「富士の巻狩り」です。そこには、曾我兄弟の敵であるあの工藤祐経も参加していました。
歴史が正しければ、その「巻狩り」の前夜に曾我兄弟による「仇討ち」が起きるのですが、それが実は今日なのです![]()
光:「あの、もしやあなたたち兄弟は、父親の仇討ちをしようとしているのではないですか?」
一萬丸:「いかにも、今夜私達は17年前に殺された父の仇を討つ
」
箱王丸:「兄上、遂にこの日が来ましたね。」
一萬丸:「そろそろ時間じゃ、いくぞ箱王丸!」
箱王丸:「はい!」
そう言うと、2人は覚悟を決めた形相で屋敷を出て行った。私も2人の後をすぐに追いかけた![]()
2人が着いたのは「巻狩り」をした源氏たちが寝泊りしている宿場であった
。静かにバレなういように忍び込み、2人は遂に工藤祐経を見つけた![]()
酒
に酔いつぶれた工藤祐経は遊女と眠りに就いていたが、2人は遂に父の「仇討ち」を決行する事にした![]()
一萬丸:「起きろ!父の仇じゃ!」
工藤祐経:「貴様、何やつじゃ!」
一萬丸:「17年前にそなたに殺された河津祐泰の息子、一萬丸じゃ!」
箱王丸:「同じく、息子の箱王丸じゃ!父の仇じゃ覚悟しろ!」
そう言うと箱王丸は以前この工藤祐経から授かった「赤木柄の短刀」で、祐経をひと突きでし止めたのだ![]()
あまりの迫力に私は声を出す事もできず、ただ呆然とするだけだった![]()
そこへ騒ぎを聞きつけた仲間の武士達が駆け寄ってくる足音
が聞こえてきた。
光:「まずいですよ、早く逃げないと殺されますよ
」
しかし既に遅かった、まわりを大勢の武士に囲まれた私達は完全に逃げ場を失ってしまった![]()
一萬丸:「そなたは危ないので、隙をみて逃げなされ!」
光:「しかし・・・」
箱王丸:「いいから、あなたまで巻き込んでしまっては父の仇討ちの意味がなくなってしまう。」
光:「わかりました・・・」
一萬丸:「おりゃ!!!」
箱王丸:「なんぼのもんじゃい!!」
2人は決死の思いで、取り囲まれた武士達に向かい刀を抜いた![]()
私はその隙を見て
何とか外へと逃げる事に成功した![]()
こんな事もあろうかと先程、一萬丸と箱王丸の頭にCCDカメラ
を装着してあったので、その映像で中の様子を確認してみる事にした![]()
2人はかなりの「刀使い」で武士たちを斬っていたが、兄の一萬丸が斬られてしまった・・・しかし、弟の箱王丸はまだ生きていた!
次々と敵を斬り、源頼朝の館に押し入っていた。しかしすぐに敵に囲まれ、殺されずに捕えられてしまった![]()
日が変わり翌日になり、捕えられた弟・箱王丸は源頼朝の前で仇討ちに至った心底を述べた。
その話を聞き、頼朝は「命だけは助けよう」としたのだが、昨晩の仇討ちにより殺された工藤祐経の息子に促され、箱王丸の斬首を言い渡し、箱王丸もここで命を落としてしまった・・・
現代社会ではもちろん認められていない「仇討ち」、今から800年以上も前の時代で起きていたその現実を私は目の当たりにし、とても言葉では言い現せない感情になっていた![]()
人と人とが憎しみ合い、そして殺し合う、そんな世界は絶対に失くさなければならない
そう強く感じました。
曾我兄弟の「お墓」は現在、神奈川県横浜市にある「願成寺」の無縁仏の一群にひっそりと置かれているそうです![]()
今頃、彼らが天国で父と共に仲良く暮らしている事を祈り、今回の調査を終わりにしたいと思います![]()
それではこれよりタイムアウトする事にします![]()
さあ、いかがでしたか今回の『タイムトラベラー光』は
次はいったいどの時代にタイムワープするのか、どうぞお楽しみに![]()
それでは今日はこのへんで。チャオ(ciao!)
<今日の誕生花> 7月8日
「グァバ」
花言葉は「強健」です。
「グァバ」はフトモモ科に属する熱帯性低木で、カリブ海沿岸、中央アメリカ、南アフリカ北部、東南アジアなどに広く自生しています。
かつて古代インカ族が栽培していた果樹で、スペイン人によってヨーロッパに伝えられ、栄養豊富な果実として世界各地に広まりました。
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