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2012年5月 1日 (火)

危機一髪!

こんばんにゃ~ 北の猫男爵です

今日から新緑の季節「5月」のスタートです

今日と明日は大型連休の間に挟まれた平日ですが、中にはこの2日間もお休みで「9連休」だという方もいるのではないでしょうか

僕は今日も明日も、そしてその後の連休中も「仕事」が待っています・・・大人なので働く事はとても大切な事ですが、休みが多かった子供時代に戻りたい気分になっちゃいます。きっとこれを克服できない人は、「5月病」とかになっちゃうんでしょうね

「ゴールデンウィーク」の後半にあたる3日からは、天候が崩れる予報です。前半の3日間とは違い、行楽日和とはいかないかもしれませんね

さて、そんな連休中にテレビで毎日のように報道されていたのは「関越自動車高速バス事故」のニュースです。

運転手の“居眠り”という、ありえないような事で起きてしまったこの事故、日が経つにつれ、その要因ともいえるバス会社のずさんな管理体制などが見え隠れしてきました。

何の罪もない、ただバスに乗っていただけの尊い命が奪われ、残された家族に悲しみと憤りだけを残したこの事故は、ただの事故では片付ける事はできないのではないでしょうか。

運転手が逮捕され、これから色々と詳しい経緯も判明してくることでしょうが、いずれにしても犠牲になった方や残された遺族の方のお気持ちを察すると、二度とこのような事が起きないように祈るだけです。

実はこの事故のニュースを見ていて、僕の脳裏に忘れかけていた1つの「怖い思い出」がよみがえりました

あれは僕が小学3年生か4年生ぐらいの事でした

ある夏の日の土曜日、その日の午後はと2人で祖母が入院する帯広の病院に路線バスで行く事になっていました。

僕の母が運転免許を取得したのは、僕が中学生になった頃だったので、まだその頃は母とどこかに行く場合は汽車やバスでの移動をする事が度々ありました

その日の午前中、僕は学校に行って授業を受けていましたが、お昼からバスに揺られて帯広に行くという事で、なんかとてもウキウキしていました。別に遊びに行くわけではなく、病院に祖母のお見舞いに行くだけなんですけどね

当時、「汽車」に乗る事は頻繁にあっても、そんなに滅多に「路線バス」に乗る事がなかったので、小学生の僕にしてみると凄く楽しみだったのかもしれません

午前で授業が終わり、家に帰り、昼食を食べたあと、僕は家のすぐ近くにあるバスの停留所で母と2人でバスが来るのを待っていました

定時になり「路線バス」はやってきました。十勝の街中を走る「Tバス」の黄色いバスは僕らを乗せて走り出しました

途中の停留所で何人かを乗せて、一路帯広へ向けてバスは走っていました。

僕は窓の外の風景を見ながら、バスの独特の匂いと揺れを楽しんでいました。路線バスには、確か乗客は僕と母を含めても10名程度だったと思います

僕の家から帯広の病院までの道のりはバスで30分程です。僕達がバスに乗って10~15分程走ったところになると、しばらく停留所がなく、一本道の道路に出ました。異変に気づいたのはその頃からでした・・・

何かバスが右に左に揺れるのを変に思った僕の母が、運転手の方を気にし始めました

僕にはどうしたのか分かりませんでしたが、次の瞬間、母から衝撃の言葉が発せられました

「あの運転手、居眠りしてるんじゃないかな・・・」

僕と母が座っていた席は、運転席から2つ程後ろの座席で、運転手の様子は目視はできない角度でしたが、少し覗き込めば見えない事はない場所でした。

母は席を立ち、少し覗きこむように運転席を見ました。そして通路を挟んで母の横の座席に座っていた女性客に、「運転手さん、居眠りしていないですか?」と尋ねたのです。

するとその女性客は「やっぱり、そうですよね。なんかおかしいですも。」と答えたのです

そのバスには男性の乗客は乗り合わせておらず、ほとんどが主婦や高齢の女性だけだったと思います。これは、気づいた人がすぐにでも何とかしないといけない状況でした

乗客の中には眠っている人もおり、この状況に気づいていない人もいました。

バスはまるで蛇行をするように、その揺れがだんだんと大きくなってきました。これは大変なことになるそう思って、僕の母と隣りに座っていた女性は、思い切って運転手のところまで歩み寄ってこう叫びました

「ちょっと、運転手さん!眠っているんじゃないですか!」

すると運転手は、ふと我に返ったように目を覚ましました。明らかに運転手は居眠り運転をしていました。

運が良かったのは、道路が直線道路だった事、そして眠りがまだ浅くかろうじて意識が残った状態だった事、そしてこの状況に気づくのが早かった事です。

これがあと1分、いえ30秒でも遅れていれば、今はこの世に存在していないかもしれません。本当にまさに危機一髪の出来事でした

その後、運転手は何もなかったかのように目を見開いて運転していましたが、降りる際にみんなが運転手の方を睨んでいた記憶だけは今でも鮮明に憶えています。

本当にもの凄い怖い体験でした

車を運転するという事は、ある意味「死」と背中合わせなのかもしれません

鉄の塊である車じだいが時には凶器ともなりますし、人を乗せて走るという事は、人の大切な命を預かって車を運転するわけですから、何倍も何十倍も緊張感を持って運転しなければなりません

人間はいつしかその事を忘れ、運転に緊張感を持たない事に慣れてしまいます。でもそれは、非常に怖い事だと、人はその事をもう一度考えなければならないのかもしれません。

今回の「高速バス事故」も、ちょっとした気の緩み、そして人の命を預かっている非常に重要な責務だという事を、運転手はもちろんバス会社じたいが無視していたと考えずにはいられません

僕ももう一度、運転する際には細心の注意と、緊張感を持つように心がけようと思いますが、皆さんも北海道に住んでいれば何かと車を運転する機会は多くなる思います。くれぐれも安全運転で事故には十分注意してくださいね

ゆっくり走ろう北海道!です

それでは今日はこのへんで。チャオ(ciao!)

<今日の誕生花> 5月1日

0501

「三葉躑躅」(みつばつつじ)

花言葉は「節制」です。

「みつばつつじ」はツツジ科の落葉低木で、日本中部の山地に自生しています。春になると、若葉に先立ち紅紫色の美しい花を咲かせます。

観賞用に栽培され、枝先に3枚の葉が広がっているところから「みつばつつじ」という名前が付けられたそうです。4月~5月にかけて、山を濃いピンク色に見事に染めます。

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