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2011年9月16日 (金)

栄冠は君に輝く~8回表~

こんばんにゃ~ 北の猫男爵です

今日は暑かったですね~まさに「残暑という言葉がぴったりの一日でした。9月でありながら「31℃」とは・・・北海道では滅多にない暑さでした

そんな今日は「プロ野球」の話題からスタートさせていただきます。道民にとっては少し残念なニュースが飛び込んできましたね・・・既に皆さんもご存知かと思いますが、北海道日本ハムファイタースの梨田監督が、シーズン途中でありながら今シーズン限りの「退任」を表明しました

まだ残り試合も残っていますし、選手にはこれに影響されることなく「優勝」という目標に向かって、頑張って欲しいものです

さて、日本中が注目した「マー君VS佑ちゃん」の「夢の対決」から、早いもので1週間が経ちました

結果はマー君の完勝でしたが、スター選手の多くがメジャーリーグへ流失していく今の日本プロ野球界において、本当に見応えのある対決でした

そんな2人の“原点”とも言えるべき戦いが、高校球児の聖地である「甲子園球場」でのあの熱き夏の戦いです。今から5年前の2006年夏、全ての始まりはそこにありました

というわけで、今日はすっかりお馴染みになったシリーズ企画、僕の住む北海道から全国にその名を轟かせた駒大苫小牧高校の栄光と挫折を振り返る、「栄冠は君に輝く」第8回をお送りしたいと思います

2006年夏に生まれたあの感動のシーン、そしてそれは今に繋がる「世紀の対決」の第1章でした。マー君と佑ちゃん(当時はハンカチ王子)という2人のスターが誕生した、あの夏に皆さんも時計の針を巻き戻してみてください

2006年夏、北の大地では、春の選抜大会を不祥事で出場辞退した駒大苫小牧高校の選手が、雪辱を果たすために、そして先輩達の手で持ち帰った深紅の大優勝旗を全員で返しに行くために、泥まみれになり練習に励んでいました

「春の選抜大会に出ていればきっと優勝していただろう・・・」と言われるその実力を実証するかのごとく、駒大苫小牧はエースのマー君を中心に、春の全道大会を制します

そして迎えた夏の予選も、順当に支部予選を勝ち抜き、南北海道大会へと駒を進めます。ここでも駒大苫小牧は「夏2連覇」というレベルの違いを見せつけ、圧倒的な強さで甲子園の切符を勝ち取りました

『よし!いよいよ夏3連覇への本当の戦いの始まりだ!』僕の心の中でも徐々に熱い闘志が溢れてきました

2006年8月6日、阪神甲子園球場で行われた開会式の入場行進、『前年度優勝、南北海道代表駒大苫小牧高校』というアナウンスが場内に響くと、球場内は割れんばかりの大きな声援で包まれました

今でもあの時のことは鮮明に覚えています。あまりにも大きく、そして温かい観衆の声援に僕は思わず感極まって涙してしまいました

全国の高校野球ファンの温かさ、そして高校野球というスポーツの素晴らしさを本当に心から感じた瞬間でした

栄冠は君に輝く〜8回表〜

『これから戦いが始まるのに、泣いている場合じゃない!』と、僕は自分を奮い立たせる最中、主将の本間君が2年続けて北海道に持ち帰った「深紅の大優勝旗」を返還しました

『頼むぞ、また今年もこれを持ち帰ってくれよ。』少し震える声で、僕はそう呟きました

こうして駒大苫小牧の夢の「夏3連覇」に向けた戦い、第88回全国高等学校野球選手権大会の幕が開けたのです

今大会も、優勝した一昨年そして昨年と同様に2回戦からの登場という、駒大苫小牧にとっては非常に縁起の良い組み合わせでした

2006年8月10日 <2回戦> 対「南陽工業」(山口県)

緊張と楽しみが交錯する中で迎えた駒大苫小牧の初戦の相手は、山口県代表の南陽工業でした

栄冠は君に輝く〜8回表〜

王者「駒大苫小牧」は初回、いきなり3番中沢君のタイムリーで先制すると、2回にも相手の守備の乱れで追加点をあげ、さらに3回には本間君マー君の連続タイムリーで2点を加え、「4対0」と序盤からリードを広げます

栄冠は君に輝く〜8回表〜

甲子園のマウンドに1年ぶりに帰ってきたマー君も、相手打線を「0」に抑えます。ただ、この日のマー君はいつものような“キレ”がありませんでした

制球が定まらず、四球を連発しながら度々ピンチを迎えます。それはテレビの前で観ている僕にも伝わるほどのデキでした・・・

調子の上がらないマー君を南陽工業打線は徐々に捉え、4回、5回、7回と小刻みに1点ずつを取り、気がつけば「4対3」と駒大苫小牧は1点差に詰め寄られていました

『大丈夫かな・・・』そんな不安が僕の頭をよぎるのと同時に、球場内も何とも言えない雰囲気に包まれていきました。

それでも7回裏に再び中沢君のタイムリーで突き放し、苦しみながらもマー君が最後まで投げ抜き、何とか「5対3」で辛くも勝利しました

「辛勝」その表現がピッタリの勝利でした。後になり知ったことですが、実はマー君は甲子園に来てからずっと体調不良に襲われていたそうです。とても満足に投げられるような状況ではなかったのに、それでも「14奪三振」を奪い完投したマー君は本当に根性があります

2006年8月15日 <3回戦> 対「青森山田」(青森県)

初戦を辛くも勝利した駒大苫小牧の次なる相手は東北の雄「青森山田高校」でした

この試合は僕の中では駒大苫小牧の3年間(2004年~2006年)の甲子園の戦いの中で、一番窮地に陥った試合だったと今でも思っています

この日の先発はエースのマー君ではなく岡田君でした。しかし、その岡田君は2回途中に青森山田打線につかまり、マウンドを2年生の菊地君に譲ります。ところがその菊地君がアウトを「2つ」しか取れないまま交代となります・・・

もうこの窮地を救うのはマー君しかいませんでした。初戦の体調不良が戻らないまま、駒大苫小牧の運命は全て彼の右腕に賭けられました

振り返れば、優勝した過去2年間の駒大苫小牧の“強さ”は、複数の投手による継投にありました。しかし、今年のチームには高校NO・1投手のマー君はいても、それに続く2番手、3番手の投手がいない・・・そんな心配していた駒大苫小牧唯一の弱点が、ここにきて露呈してしまうことになったのです

6点差をつけられた状態で「背水の陣」でマウンドに上がったマー君は、渾身の力を込めてボールを投げ続けました。そんな彼の姿に、チームは忘れかけていた「チーム一丸」という駒大苫小牧の本来の姿を取り戻しました

4回に1点を返すと、6回には本間君のタイムリーと三谷君の2塁打でさらに2点を加え、「4対7」と6点差から3点差に詰め寄ります

7回にさらに1点を入れますが、8回に青森山田に1点を入れられ再び離されましたが、8回裏に一挙3点を挙げ、ついに駒大苫小牧は「8対8」の同点に追いつきました

『こんな試合は見た事がない!もう心臓がドキドキしすぎて爆発しそうだ・・・』そんなとてつもない緊張感で、手にたっぷりと汗をかいた僕は、神に祈る思いでテレビの前に座っていました

そんな僕の祈りをあざ笑うかのごとく、9回表に青森山田は1点を入れました。この時僕は心の中で、『もしかしたらダメかも・・・やっぱり3連覇は夢物語なのか・・・』そんなことを思わずふと考えてしまいました

でも僕はそんなことをすぐに頭の中から消し去り、今まで数々の“奇跡”を起こしてきた駒大苫小牧を信じることにしました

そして次の瞬間僕の目に飛び込んできたのは中沢君の同点ホームランでした

『すごいぞ!中沢~!!』声にならないほどの喜びを僕は体いっぱいに表現しました

なおも駒大苫小牧の勢いは止まりませんでした。2アウトからマー君がヒットで出塁すると、続く三谷君が打った打球は外野手の間へと飛んでいきました

一塁から激走するマー君は3塁ベースを回り、そして一気にホームへと向かいました

『頼む!走れマー君!頑張れ!!』

栄冠は君に輝く〜8回表〜

願いは届きました“奇跡”が再び起きました

「10対9」、駒大苫小牧が「サヨナラ勝ち」で青森山田を破り、ベスト8進出を決めたのです

とめどなく押し寄せる感動に僕は思わず鳥肌が立ちましたこんな試合は100試合に1試合あるかないかです

この試合は先程も言いましたが、僕の中では駒大苫小牧が一番窮地に陥った試合だったと思っています

2006年8月17日 <準々決勝>対「東洋大姫路」(兵庫県)

「奇跡の勝利」で準々決勝に勝ち上がってきた駒大苫小牧の相手は、地元兵庫県代表の東洋大姫路高校でした

栄冠は君に輝く〜8回表〜

この日の先発はマー君でしたが、この日も精彩を欠くマー君は初回から相手打線にホームランを浴びるなど打ち込まれ、4回までに4点を奪われる苦しい展開となりました

でも不思議とこの日の試合を観ていた僕には、全く“負ける気”がしませんでした。3回戦での青森山田との戦いがあるせいなのかどうかは僕自身にも分かりませんでしたが、とにかく負ける気がしなかったのです

栄冠は君に輝く〜8回表〜

6回裏、4点を追う駒大苫小牧は3本の長短打で3点を返すと、本間君のタイムリーで中沢君が生還し、遂に「4対4」の同点に追いついたのです

そして7回、三谷君のタイムリーで勝ち越すと、尻上がりに調子を戻したマー君が「11奪三振」の力投で相手打線を抑えて、見事に「5対4」の逆転勝利を飾り、ベスト4進出を決めました

栄冠は君に輝く〜8回表〜

「夢の3連覇」まで、いよいよ「あと2つ」です

3年連続で準決勝進出を決めた駒大苫小牧の、この後の戦いは次回の「栄冠は君に輝く」でお話することにしますので、どうぞお楽しみに

本当にこうやって振り返ってみると、駒大苫小牧って凄いチームですね。高校野球には結構「ミラクル的」なことはあるのですが、ここまで「奇跡」が続くと、それはもう「実力」以外の何ものでもないような気がします

僕も約30年間、高校野球を観戦してきましたが、ここまで勝負強く、そして応援したくなるチームは他にないと思います。ただ純粋に「道民だから応援する」というだけでなく、もしもこのチームが北海道の高校でなかったとしても、僕はきっと応援していたと思います。それほどこのチームには魅力がありました

さて、次回はいよいよマー君を中心とした駒大苫小牧が、「夢の3連覇」に向けた最後の戦いに挑んでいきます。彼らの前に大きく立ちふさがるその大きな壁、果たして彼らはその壁を乗り越えることができたのでしょうか

それでは今日はこのへんで。がんばろう、日本!

<今日の名字しりとり> 椿(つばき)さん→木根(きね)さん、あの1980年代~1990年代に活躍した人気ロックバンド「TMN」にも木根さんはいましたが、そんな「木根さん」は全国には930名程いるそうです。

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