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2011年5月18日 (水)

電気屋の兄ちゃん。

こんばんにゃ~ 北の猫男爵です

今日は非常に暖かい一日でしたね。帯広では最高気温が23℃近くまで上昇し、一気に「春」から「夏」へと季節を移しそうな、そんな勢いです。この暖かさは何日か続きそうなので、夏を待ちきれない僕にとっては心が弾んできます

そんなポカポカ陽気の中で5月も半ばを過ぎ、もうすぐ小中学校などではあの行事がやってきますそうです「運動会」の季節です

年に1度のこのイベントは、生徒はもちろんその家族にとっても楽しみなイベントのひとつですよね

そんな運動会の花形と言えば「リレー競争」が挙げられると思います。足が速い人にとっては運動会は“見せ場”ですし、少し走るのが苦手な人にとってはできれば避けたい行事が運動会なのかもしれません

そこで今日は「運動会」をテーマにはしますが、自分の話をするのではなく、僕の実家の近くにある電気屋の兄ちゃんのお話をさせていただきたいと思います

僕は学生の頃は足の速さだけには自信があり、小中高の全ての学年において毎年必ずリレー選手には選ばれ、アンカーを務めることも度々ありました。手前味噌で恐縮ですが、本当に結構足は速かったんです

以前にもブログでお話したことがあると思いますが、僕のも足は速く、その血を受け継いだのかと思います。

しかし今日お話する「電気屋の兄ちゃん」、彼は僕が実際に自分の目で見た中でズバ抜けて1番足が速い人なんです

電気屋の兄ちゃんは、僕の実家のすぐ近所に昔から住んでいるとはいえ、僕とは歳が8歳ぐらい離れているので、小さい頃に遊んだりしたという思い出はありませんが、僕が今でも鮮明に憶えている光景があります

それは僕の地元の街で年に1度行われる「町内会対抗運動会」での出来事です

僕の実家と電気屋さんは同じ町内会なので、この運動会の時は同じチームとして参加していました。もちろん電気屋の兄ちゃんや僕もチームの一員として参加していました

あれは確か僕が中学生の頃だったと思います。当時20歳ぐらいだった電気屋の兄ちゃんも一緒に運動会に参加していました

運動会は終盤にさしかかり、「年代別リレー」という競技が行われました

この競技は「10代」「20代」「30代」「40代」「50代以上」というように、年代別に男女各10名を各町内会から選抜して、その足の速さを競うという競技です

走る順番は各町内会で決めて良いことになっているので、色々な作戦が考えられます

この時、僕は10代(男)の代表で選ばれ、電気屋の兄ちゃんは20代(男)の代表で選出されていました。僕の町内会はこの電気屋の兄ちゃんをアンカーに起き、それまでリードされてても“一発逆転”を狙う作戦を取りました

実は普通の選手はグランドを半周走りバトンを渡すのに対し、アンカーだけはグランドを1周するというルールになっていたため、アンカーには1番足の速い選手を配置したほうが得であることは明白なんです

もちろん他の町内会もアンカーには、足の速い若い人を揃えていましたが、僕には絶対的な自信がありました。なぜなら、電気屋の兄ちゃんの足の速さは別格だからです

そんな様々な思惑の中、リレー競技はスタートしました

僕は一番若いということで、第1走者を務めました。勢い良く飛び出した僕はトップを快走し、先頭で第2走者にバトンを渡しました

しかしその後、僕の町内会は徐々に順位を落とし、アンカーを前にして最下位に転落してしまいました・・・

その差はグランド半周ぐらい離れていました。『いくら何でもこの距離では無理かも・・・』と僕が諦めを感じる中、いよいよバトンはアンカーの電気屋の兄ちゃんに渡されました

すると、会場の雰囲気は一瞬にして変わりましたもの凄いスピードで電気屋の兄ちゃんは前を走る人を抜いていくのです

その“速さ”といったら異次元の世界です。当然、他の町内会のアンカーもそれなりに足には自信のある人ばかりなのですが、ちょっとスピードが違い過ぎます

どんどんと加速していく電気屋の兄ちゃんは、あっという間に3番手、そして2番手へと上がっていき、残すはトップを走る1人だけとなりました

しかし残された距離はあと少し・・・『これは抜けないかな・・・』と思った瞬間さらに電気屋の兄ちゃんはギアを入れ替え、何とゴールテープを切る寸前でトップを抜き去り、1位で見事にゴールしたのです

会場は割れんばかりの拍手と大歓声で、電気屋の兄ちゃんは超ヒーローでした

みんなのもとに戻ってきた電気屋の兄ちゃんは『いや~今までの人生の中で一番本気で走ったわ。』と笑って話しました

僕の記憶の中で、この時の電気屋の兄ちゃんの走る姿は今でも鮮明に憶えていますし、一生あの速さを超えるスピードで走る「一般人」はいないと確信しています

僕は電気屋の兄ちゃんに『100mを最高何秒で走るの?』と聞いたことがありますが、電気屋の兄ちゃんいわく『計ったことがないから、分からない。』というのです

確かに電気屋の兄ちゃんは、中高生の頃は地元でも“札付きのワル”として有名で、当時校内暴力が大流行していた時代の学生だったので、荒れに荒れていたそうです

聞いた話によると、中学校の校舎の中をバイクで乗り回したり、窓ガラスにイスを投げて割ってみたりと、スクールウォーズのオープニングの世界をリアルでやっていたような話を聞いたことがあります

そんな生徒ですから、真剣に100m走などするわけもなく、足が速くても計測などしたことはなかったのかもしれません

そんな電気屋の兄ちゃんも今では40歳を超え、3児の優しいパパです。時々、会う事もありますが、茶髪で日焼けした“世良公則風”の風貌で、優しく僕に言葉を交わしてくれます

もしも電気屋の兄ちゃんが真剣に短距離で「五輪」とか目指していたら、もしかしたら本当に「五輪」に出れたのではないかと今でも僕は思っています。

これは当時の僕が自分の目で見た中での推測ですが、たぶん電気屋の兄ちゃんが本気で走れば100mは「10秒台半ば」で走れていたと思います

今となってはどうすることもできませんが、もしも「タイムマシン」が存在するなら、僕はもう一度あの時の電気屋の兄ちゃんの走りを見に戻ってみたいです

今日はまもなく近づく「運動会シーズン」にちなみ、足がとてつもなく速かった近所の電気屋の兄ちゃんのお話をさせていただきました

それでは今日はこのへんで。がんばろう、日本!

<今日の名字しりとり> 物集女(もずめ)さん→名鏡(めいきょう)さん、「名のある鏡」と書いて「めいきょう」さん、こちらも何か趣のあるお名前ですね。全国に「名鏡さん」は110名程いるそうです。

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