« ベースボール・マニア~強竜編~ | トップページ | 最後の1丼! »

2011年3月30日 (水)

キングの証。

こんばんにゃ~ 北の猫男爵です

昨日の夜、僕はテレビに釘付けになりました

3月29日、本来であればこの日は「日本」と「ニュージーランド」の両国代表チームによる、サッカーの国際親善試合が行われる予定でした

しかし東日本大震災の影響で、この親善試合は中止となりました。もちろんこの措置は当然のことだと思います。

しかし、サッカー界はそれで終わりにすることはしませんでした。震災に遭った被災者に少しでも「希望と勇気」をもって欲しいというその願いは、Jリーグ選抜VS日本代表という試合を実現させました

キングの証。

いつもよりもスタンドの「日の丸」の持つ意味が大きく感じられました

今、日本はひとつになり、みんなで力を合わせて頑張ろう!

その思いは、世界各地で活躍する日本代表選手をみんな日本に呼び戻しました。

そしてJリーグで活躍する数多くの選手たちも、様々な活動を通じて、被災地への支援、そして復興へと力を注いでいます。

「がんばろうニッポン!サッカーファミリーのチカラをひとつに!」を合言葉に開催された今回のチャリティーマッチは、大阪長居スタジアムに4万人以上の観衆を集めました

そしてこの日、僕にはどうしてもこのゲームを見たい理由がありました。それは、僕が最も尊敬する「キング・カズ」こと三浦知良選手が、Jリーグ選抜の一員としてピッチに立つからです

「11 KAZU」 このユニホーム姿を見るだけで、全国のサッカーファンはもちろんのこと、被災地で辛い思いをしている被災者の方にも、きっと「勇気」が沸いてくると僕は信じています

キングの証。

試合前に整列したJリーグ選抜は豪華なメンバーです。キング・カズの両サイドには小野伸二(左)と、中村俊輔(右)です。この他にも、今まで日本代表の主力として日本を支えてきた選手たちが揃ったJリーグ選抜のメンバーは、現日本代表チームと見比べても決して見劣りはしません

そんな中、日本国中の熱い気持ちが詰まったゲームはいよいよキックオフされました

カズは残念ながらベンチスタートとなりましたが、試合は序盤から素晴らしいプレーの連続で、選手たちの全力プレーが見ている僕の心に熱く響きました

キングの証。

Jリーグ選抜には中澤&闘莉王という、元日本代表の「ツインタワー」がいます。守備でもそして攻撃でも、この2人の存在感は抜群です

中盤には小野、中村憲剛小笠原というファンタジスタが揃い、トップには大久保佐藤寿人という、いずれもそのまま日本代表チームと言っても過言ではないメンバーばかりです

そんな中、ゲームは動きます

前半15分に日本代表の遠藤がFKを直接ゴールに叩き込みます

Jリーグ選抜の守護神楢崎の手をかすめてゴールに吸い込まれたそのキックは、来ると分かっていても止められない、もはや芸術の域です

キングの証。

ゴールの後、日本代表の選手たちはみんなで腕につけている喪章を取り、頭上でひとつに掲げました「心はひとつ!」その思いが込められた見事なGOALでした

その直後の前半19分、今度は本田からでたパスを岡崎が決めるという、日本の得意のパターンで追加点をあげます

あの感動の「アジア杯」以来、日本代表の進化は本当に著しいものがあります。これには、元日本代表選手がスタメンのほとんどをしめるJリーグ選抜も手も足も出ません・・・

キングの証。

前半は日本代表の強さだけが目立つ、圧倒的な試合展開でした。そして、キング・カズの出番はまだまわってきませんでした

後半に入り、当然スタートからカズが出て来ると思いきや、ストイコビッチ監督はまだカズは温存する作戦に出ました。

『どうしたピクシー!早くカズを出してくれよ・・・』僕は思わずテレビに向かって叫んでいました

そんな僕の思いが通じたのか、遂にその瞬間が訪れました

後半17分、カズがベンチの前に立ち、準備をすると、場内が一気にざわつき始めました!これがスーパースターの存在感です

キングの証。

そして遂に、背番号「11」キング・カズがピッチに立ちました

もの凄い声援に包まれて、ピッチに入ったカズの目は真剣な“まなざし”でした

試合前にカズはこう言っていました。

『今、被災地に必要なのはサッカーではなく、医療や食料などの物資。サッカーの無力差を感じ、優先順位を考えた時、サッカーなどどうでもよくなった・・・今、被災地ではとても明るく生きていけるような状況ではない。でも何か明るく生きていける材料がないと、生きてはいけない。僕はサッカー選手、だから全力でプレーすることで明るくできればと思います。』

サッカー選手にはサッカー選手にしかできない「今できること」があり、それをカズは自分自身のプレーで見せようとしたのです

44歳、さすがに全盛期の頃から比べると「スピード」や「テクニック」に衰えは見えます。しかし、僕はこれほど凄い44歳は見たことがありません

実は僕はカズのプレーをテレビで見るのは久しぶりのことです。カズが所属するJ2の横浜FCの試合はテレビ放送がなかなかなくて、スポーツニュースなどでカズのプレーをたまに見る程度で、本当に久しぶりにカズのピッチを走る姿を見ました

『何とかカズのゴールが見たい!』これは僕だけでなく、日本中が願っていたことでした。そしてその思いが実現する瞬間が訪れました

キングの証。

後半37分、カズの右足から放たれたシュートは見事に日本代表のゴールに突き刺さりました

『よっしゃーー!!凄い!!カズ!!いや~さすがだ~!!』

僕の興奮は暫くはおさまることを知りませんでした

これがカズ、これがキングの証です

『カズは、やはりカズでした!』実況のその言葉が胸にジーンと響きました。被災地の方に大きな勇気を与える見事なGOALでした

キングの証。

そして、久しぶりに披露したカズダンス

実は試合前に、カズは「ゴールを決めたらカズダンスを踊る」と約束していたのですが、その約束を実現するあたりが、44歳になっても今もなお光り輝いているスーパースター、キング・カズの証なんですね

僕と一緒にこの試合を観ていた妻Aゆも、このカズのGOALには思わず感動して熱いものが溢れていました

僕がカズを愛するその理由のひとつが、見る人に感動を与えるそのひたむきなプレーのひとつひとつなんです。昨日のゴールはそれを証明する素晴らしいゴールでした

キングの証。

試合後のインタビューに答えるカズの表情には優しい笑みがこぼれていました

『本当にみんなの気持ちがひとつになったゴールだったと思います。きっとこの思いは東北の皆さんに届いた思います。まだまだ苦しい日が続くと思いますが、みんながついています!世界中のみんなでこの危機を乗り越えましょう!頑張りましょう!』

短い言葉のひとつひとつに、サッカー選手として今自分ができることへの思いが込められていました

スポーツにはスポーツでしか与えることのできない「感動」や「勇気」というものが存在します。それを昨日のゲームはまさに証明してくれたゲームでした。

そして、その中でも三浦知良というサッカー選手が「キング」と呼ばれるその証を、まざまざと見せ付けられたゲームでもありました

僕は三浦知良という男を、ずっとずっと尊敬してきたことをすごく誇りに思います

カズは最後まで諦めずにゴールだけを目指していました。そしてゴールを決めました。その諦めない姿をカズは、被災地の方にプレーで見せることができたと僕は思っていますし、その思いは伝わっていると信じています

昨日のカズのゴールは僕の中でも一生忘れられないゴールのひとつになりましたが、カズにはまだまだやるべきことが残っています。今度は日本代表のユニホームを着て、W杯のピッチでゴールを決める日を僕は信じています

きっとそのゴールこそが、三浦知良というサッカー選手にとって生涯最高のゴールになるはずです

それでは今日はこのへんで。がんばろう、日本!

<今日の名字しりとり> 三毛(みけ)さん→桂馬(けいま)さん、将棋には欠かせない「桂馬」ですが、「桂馬さん」という名字も全国には存在します。全国に「桂馬さん」は35人程いるそうです。

|

« ベースボール・マニア~強竜編~ | トップページ | 最後の1丼! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: キングの証。:

« ベースボール・マニア~強竜編~ | トップページ | 最後の1丼! »