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2010年5月 6日 (木)

カミソリの魔術師!

こんばんにゃ~ 北の猫男爵です

今日は僕が小さい頃に、髪を切りに行っていた理容室(床屋)のお話をしたいと思います。このお話は「すべっちゃうかもしれない話」でお話したことがあるので、その収録現場にいた方、あるいはDVDでご覧になった方は、既に聞いたことのあるお話かもしれませんがご勘弁を

僕の実家の近所には3件の理容室が昔から存在していました中でも僕のすぐお隣さんも理容室でしたが、そこの店主は髪を切っている最中に耳元でゲップをするのが有名で、子供にはとても不人気な床屋でした。僕も幼い頃に1度だけ髪を切ってもらったことがありますが、確かにゲップをされ非常に不快感を覚えた記憶があります

そして少し離れたところにある理容室は、腕は良いのですが店主がゴルフ好きで、営業日が定まってません。よってそこのお店は常連客が固定されているというのが現状でした

そしてもう1件ある理容室が、僕が幼少の頃から高校生の頃まで通っていたMた理容室というところなんですが、今日お話するのはこの理容室での出来事です

この理容室は僕の実家から徒歩2分ぐらいのところにあり、同じ町内会ということで店主の方も奥さんも昔から非常に僕のことを可愛がってくれました。僕もそんな理容室に髪を切りに行くのが楽しみで、いつもワクワクして通っていました

店主も奥さんも理容免許を持っていましたが、僕の担当は昔から奥さんの方でした。奥さんは非常に会話が楽しくて、切っている間も絶え間なくお客に話しかけて笑わせてくれる方でした

一方で店主である旦那さんは非常に無口な方で、必要以外のことは一切喋らず、ただひたすら髪を切ることに集中する方でした

ある意味、非常に好対照な2人なのですが、それぞれお互いに担当のお客を持ち、そして絶妙なコンビネーションで来店するお客の髪を切っていました

ただ、店主の方には唯一の“弱点”というか何と言うか・・・無口な割りに落ち着きがないんです。何か物を取るにしても無駄な動作が必要以上に多く、一言で言えば「せわしない」んです

『おじさん、もっと落ち着けばいいのに・・・』と僕はもちろん、その理容室を利用していた友人たちもみんな同じ気持ちでいました

そんな店主のオジさんなんですが、なぜか顔を剃る作業の時だけは、その「せわしなさ」が影を潜めて、落ち着いた手さばきでキレイに顔を剃るんです。多分、初めてこのオジさんの普段の行動を見た方は『絶対にこの人に顔を剃られたくない!』と思うはずです

『この人に顔を剃られたら、顔は血だらけになる!』10人いたらたぶん10人はそう思うと思います。そんなオジさんに僕も何度も顔を剃られましたが、本当にこれが上手なんです。丁寧かつ迅速にそしてキレイに剃ってくれるんです。これにはここの床屋に通っていた僕や友人たちも、いつも『不思議だよな~』と感心していたくらいです

いつからか、僕らの間ではそんなオジさんの事を「カミソリの魔術師」と呼ぶようになりました

そんなある日の事、事件は起きてしまいました

僕の友人Nゆきが、いつものようにその理容室を訪れ散髪し、最後に顔を剃る作業に入りました。いつものように、オジさんが丁寧に作業をしていました。

実はNゆきは、耳の下辺りを数日前に擦りむいて、ちょうど「かさぶた」になっている状態だったのです。もちろんオジさんもそのことは知っており、その部分を剃る時にはいつも以上に気を遣っていたそうです

ちょうどその「かさぶた」部分を剃り始めた時に、お店の奥から娘さんが何か用事があって出てきて『ねえ、パパ!』と、オジさんに向かって話しかけたそうです。オジさんはその声に思わず『うん?どうした?』とその娘の方に目をやったそうです

するとその瞬間今まで集中していたオジさんの手元が狂い、あろうことかNゆきの「かさぶた」をカミソリで剃ってしまったのです。結果、「かさぶた」からは血が染み出てきてしまい、オジさんは慌ててしまい大パニック

カミソリの時だけは落ち着いて「せわしなさ」が影を潜める、カミソリの魔術師は一瞬にしていつものオジさんに戻ってしまったそうです

結果、その「かさぶた」部分は大事には至りませんが、それからしばらくはオジさんは意気消沈してしまい、カミソリの魔術師を見ることはありませんでした。無論、Nゆきはそれを最後にその床屋に行くことはありませんでした・・・

そんな「カミソリの魔術師」と呼ばれたオジさんも、十数年前にこの世を去ってしまいましたが、僕にとっては幼い頃から慣れ親しんだオジさんのカミソリの動きが、今も何だかとても懐かしく感じます

皆さんも、理容室や美容室などでのおもしろエピソードや、思い出などはきっとありますよね。良い事も悪い事も、ひとつの思い出として心の奥にしまっておくのも大切なことかもしれませんね

それでは今日はこのへんで。チャオ(ciao!)

<今日の連想ものとり> 保育所→七夕(保育所の数あるイベントの中で僕は一番好きだったのは「七夕祭り」でした。)

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