
こんばんにゃ~
北の猫男爵です
2010年の新ドラマも順調にスタートして第2話~3話と回を進めているところですが、そういえば昨年末に僕の大好きなドラマ『ガリレオ』が再放送
されていましたが、皆さんはご覧になりましたか?
僕は大好きなので全話録画して見ました
。そして今宵
はその『ガリレオ』をモチーフに僕が脚本&演出を手がけて2008年にこのブログ内で連続妄想ドラマとして、書き降ろした『ガリナオ』の特別編をお送りしたいと思います
昨年春(2009年3月24日のブログ)の特別編以来ですので、『ガリナオ』ファンの方にとっては待ちに待った登場ではないでしょうか
少し長編になっていますが、途中で飽きたりせずにどうか最後まで妄想ドラマ『ガリナオ』をご堪能してください
。それでは、約10ヶ月ぶりに天才物理学者『ガリナオ』の名推理がいよいよスタートします
『ガリナオ』特別編 ~雷光る(ひかる)~
<CAST>
湯川遊:猫男爵
松岡さつき:常盤貴子
藤本翼:小栗旬
大林光司:竹野内豊
山口祐希:成宮寛貴
森山健太:瑛太
小森聡:柄本佑
舞台は都内のとある郊外の住宅街
。その日は、天候が悪く今にも雷
が鳴り、雨
が降りそうな夜だった
子供:おじちゃんの家が光っているよ、お母さん。
母親:おじちゃんの家?
子供:ほら、また光った。
母親:どれどれ、どこ?どこも光ってないじゃない?ほら、こんな日に外ばかり見ていると雷さんにオヘソ取られちゃうよ、こっちに来て座ってなさい。
子供:は~い・・・
子供が見ていた近所の家
の中にいたのは山口祐希、森山健太、小森聡の3人の男だった。
小森:なあ、本当に大丈夫なのかよ?今度はバレるんじゃないのか、もうやめようぜ・・・
森山:何言ってんだよ、今まで俺達が失敗したことがあったか?
小森:いや、ないけど・・・
森山:だろ!じゃあ、そんな余計な心配なんてしないで、お前は自分の仕事をすればいいんだ、わかったか!
小森:うん・・・
森山:それにしても相変わらず祐希の予想はぴったりと当たるな、時間までほぼ正確だ。昼間はあんなに天気良かったのにな。
山口:まあな、毎日それを予想するのが俺の仕事だからな。そんなことよりも、あっちは大丈夫なのか?
森山:ああ、もうぐっすり眠っているよ、あのオッサン。
山口:よし、じゃ予定通りプランAで行くぞ。
森山:ラジャー!おい、小森!
小森:ラ、ラジャー・・・
その数時間後、都内のイタリア料理店
で食事を楽しんでいたのは聖愛大学准教授の湯川遊、通称「ガリナオ」と城北署の刑事松岡さつきだった。
湯川:実に美味しい。このパスタの茹で方は、お湯の沸点に対してクッケルの法則を代用した理論、つまりαを求める方程式を使い作られ・・・
松岡:ねえ、そんなこと聞きながら食べても全然美味しくないんだけど、やめてくれる!
湯川:何が不服なのか、僕にはさっぱり分からない・・・
松岡:分からなくていいの。それよりさ、ちょっと聞いて欲しいことがあるんだけどさ、前に私が欲しいって言ってた「HAPPY COLOR」っていうブランドが倒産しちゃったのよ・・・もう、結局あそこの服とかバッグとか何も買えないまま終わっちゃったよ・・・凄い悔しいよ~何とかして手に入らないかな?
湯川:このパスタの茹で方は・・・
松岡:ちょっと聞いているの!
その時、さつきの携帯が鳴った
松岡:はい、もしもし。えっ?は、はい、今すぐに向かいます。
湯川:また事件か?
松岡:ゴメンね、今から行かなくちゃならなくて、また今度ね。ここの支払い宜しくね。
湯川:お、おい!全くしょうがないな・・・うん?そういえば雨
降ってるのに、あいつ傘なんて持ってないよな?あっ!まさか!
そう言いいながら湯川がお店の入口に行くと案の定、湯川が持ってきた傘がなくなっていた。

湯川:しょうがないな。
そう言いながら、外に出た湯川には激しい雷鳴の音と稲光り
が目に入った。
湯川:これはやむまでここにいるしかないな・・・
翌日、聖愛大学の湯川の研究室には湯川と助手の藤本翼の姿があった。
藤本:随分、眠そうですね遊さん?
湯川:ちょっと昨日、色々あってな。
藤本:あれ?もしかして僕に内緒で合コンとかしたんじゃないでしょうね!
湯川:実にくだらない。合コンなんかはとっくに卒業したんだよ翼くん。
藤本:まじですか!嘘でしょ、遊さんから合コン取ったら何も残らないでしょう!
湯川:翼くん、それは言いすぎだろう!仮にも僕はこの大学の准教授だぞ。
その時、部屋に入ってきたのはさつきだった
松岡:ねえ、ちょっと一緒に来てもらえるかな?
藤本:あっ、さつきさん!おはようございます。
湯川:だから、入ってくる時はノックぐらいしろって。
松岡:ちょっと急いでるの、すぐに来て欲しいの!
藤本:遊さん、行きましょう!きっと事件ですよ。
湯川:まったくしょうがないな、さつきのわがままにはいつもい・・・
松岡:じゃ、早くついて来て!
湯川:おい、最後まで僕の話を聞けよ!昨日の傘のことだってあるんだし・・・
藤本:えっ?傘がどうかしたんですか?
湯川:何でもない・・・行くぞ、翼くん!

3人は事件の起きた現場に到着した。
松岡:ここよ。
藤本:随分、レトロ感のある家ですね
松岡:そう見えるけど、意外にもまだ築20年ぐらいみたいよ。実はここで殺人が起きるのはこれが初めてじゃないの。20年の間にこれで4人目なの。近所では“呪いの館”と言われて恐れられているみたい。
藤本:何だか怖いところですね。大丈夫なんですか、そんなところに入って行っても?祟られたりしたら嫌ですよ・・・ね、遊さん。
湯川:うん?何だこの違和感は・・・
藤本:で、さつきさん、ここでなどんな事件が起きたんですか?
松岡:ここの住人、須藤辰夫さん
が今朝遺体で発見されたの。遺体に外傷はなし、ただ体の一部分に焦げたような火傷の跡があるだけなの。
湯川:火傷?
松岡:そうなの。遺体は今、解剖にまわされているから見せられないんだけど・・・で、私達は今、事件と事故の両面で捜査しているんだけど、どうやら昨日の雷
がガイシャ
に落ちたんじゃないかっていう線が強いのが現状なの。それで遊の見解も聞きたくてここに連れてきたんだけど。
藤本:えっ!人間に雷が落ちるんですか?
湯川:翼くん、人間にも雷は落ちるんだよ。そもそも人間には微力だか電流が流れているんだ。それに雷が落ちたからといっても、入った電気が体を通過して再び外に出れば、感電することもない。実際に雷が体に落ちて何でもなかった例は数え切れないほどある。
藤本:そんなことがあるんだ・・・
松岡:で、どうなの?これは事件性はありそうなの?
湯川:ひとつ聞いていいか、さつき?この家
には被害者しか住んでいないって言ったよな。
松岡:ええ。
湯川:被害者の年齢は?
松岡:65歳よ。
湯川:ちなみに毛髪の色は?
松岡:少し白髪交じりだったけど。
湯川:ここ数日でこの家に来客は?
松岡:あまり近所付き合いもないらしくて、この家に誰かが訪れてくることなんてなかったみたいよ。それは近所に聞き込みしてあるから間違いないわ。あっ、それと近所の子供がその日の夜にガイシャの家の中がピカッ
と光ったのを見たって言っているから、その時にもしかしたら落雷があったのかもしれないのよ。

湯川:なるほど、実におもしろい。
松岡:何か分かったの?
湯川:いや、まだ確証はできない・・・さつき、死亡推定時刻にこの場所は雨
は降っていたんだな。
松岡:ええ、もちろん。落雷
で感電したのだから雨
は当然、降っているでしょう。
湯川:なるほど、そういうことか。
そう言うと遊は急ぎ足で2階のある部屋へと向かった
松岡:ちょっと、どこに行くのよ!
湯川:やはりそうか、さっきの違和感はこういうことだったのか!
そう言うと、遊は近くにあったペンで床に計算を始めた

湯川:なるほど、実におもしろい。
松岡:ねえ、もしかしたら犯人か何かが分かったの?
湯川:犯人?それは僕には分からないさ、ただどうやって被害者を殺したかは分かったけどね。
松岡:どうやって殺したの?
藤本:ねえ、さつきさん、さっきからあそこでこっちを見ている奴らがいるんですけど。
松岡:えっ?
藤本:ほら、あそこ。
松岡:ちょっと君たち、そこで何やってるの!
そこにいたのは昨日の夜、この現場にいた3人組だった。
森山:いえ、昨日ここで落雷
があったって聞いたんで、見物に来たんです。
松岡:ここは立ち入り禁止よ
森山:すいません、今すぐに帰ります。
湯川:さつき、あの子たちは帰らせないほうがいいみたいだぞ。あの3人、僕らがここに来た時からずっと中の様子うかがっていたぞ。ほら言うだろ、犯人は現場に戻るって。
松岡:えっ?彼達が犯人なの?
藤本:さつきさん、ここは遊さんの言う通りにしておいたほうがいいですよ。
松岡:う、うん・・・
森山:おい祐希、あの女こっちに歩いてくるぞ。
小森:ヤバイ、きっとバレたんだよ・・・
森山:いいからお前は黙ってろ、余計なことは喋るなよ。
小森:う、うん・・・
山口:心配するな、バレっこないさ。俺達が今までバレたことがあったか?俺に任せておけ。
森山:分かった。

山口:刑事さん、何か僕らに用ですか?
松岡:何か事件に興味があるんでしょう。現場検証は終わっているから、中を見て行ってもいいわよ。
山口:そうですか、じゃあちょっとだけ見物させてもらおうかな。
森山:おい、大丈夫なのかよ・・・
山口:心配するな、ここは俺に任せておけ。(小声で)
松岡:さあ、こっちよ。
山口:落雷
したって聞いたけど、意外とこの部屋はキレイなんですね。あれ?この人たちも刑事さんですか?
松岡:いえ、この人たちは・・・
湯川:僕は聖愛大学で物理学を教えている湯川と申します。こちらは助手の藤本です。
山口:へえ、大学の准教授って警察のお手伝いもするんだ。
湯川:まあ、趣味みたいなものです。で、君たちは学生かな?
山口:いえ、みんな社会人ですよ。僕は気象予報士をしています。彼は電気工事関係、その奥のあいつは塗装業です。みんな今日はたまたま仕事が休みでこのへんプラプラしてたら、この事故のことを聞きまして。
湯川:なるほどね。
小森:祐希、もう帰ろう。
森山:そうだな、聡の言うように帰ろうぜ祐希、あんまり捜査の邪魔したらマズいし、そろそろ帰ろうぜ。
湯川:そんなに慌てて帰らなくてもいいじゃないか。せっかくだから、もう少し見ていったらどうだ。この場所好きなんだろう?昨日の夜もここにいたんだろ、君たち。
森山:えっ・・・
山口:・・・・
松岡:ちょっと何言ってるの!まさか・・・
湯川:そうだよ、実におもしろい話だが、犯人はこの3人だ。
森山:!!!
小森:!!!
山口:・・・・・
松岡:本当なの?
藤本:さつきさん、遊さんが今まで何か間違ったことを言ったことがありましたか?
松岡:でも、まさか・・・
山口:おもしろいこと言う人だな。何で俺達が人殺しをしなければならないんですか?しかも、こんなところなんて来た事もないのに。
湯川:へえ、来たことがないね。じゃ、そこに落ちている茶色の毛髪は誰のものかな?
そう言うと、湯川は床を指差した。そこには茶色の毛髪がごくわずかだけ落ちていた。
湯川:さきほどそこの刑事さんに確認したが、被害者は白髪まじり、しかもここ最近この家を訪ねてきた人はいない。
山口:きっとあんたと話している今、落ちたんだろ。
湯川:じゃ、これはどうかな?
そう言うと、湯川はポケットからハンカチに包まれた茶色の毛髪を取り出した。
湯川:これは君たちがこの家に入る前に、僕がこっそり採取しておいたものだ。これを鑑識に出してDNA検査してもらえば、すぐに君のものと一致すると思うよ。どうかな?
山口:ふんっ、おもしろい人だね。まあいいよ、確かに俺たちは昨日この家に入ったよ、でもそれでどうして俺たちが殺したと言えるんだ?物的証拠がないじゃないか、それじゃ立件できないだろ!
湯川:君たちはさっき、自分で自分達が犯人だということを自白したんだよ。
山口:何っ!
湯川:君たちの職業は気象予報士、電気工事、塗装業だったな。
山口:ああそうだよ、それが何か問題なのかよ。
湯川:そのことが既に証拠なんだよ。
山口:何言ってんだよ、何でそれが証拠になるんだよ。頭おかしいんじゃないのか!
湯川:君はさっきこの部屋に入った瞬間に、『この部屋はキレイですね』と言った。なぜ、この部屋で被害者が死んでいたと知っているんだ?それに後ろの君、君だよ。
小森:ぼ、ぼ、ぼくですか?
湯川:そうだ君だ、君は塗装業をしていると言ったね?
小森:は、はい・・・
湯川:僕がこの部屋に入った瞬間に感じた独特の匂いとチョーキングの跡、これは明らかにごく最近に塗装された塗料の匂いとチョーキングの跡だ。君たちがもし昨日この家に入っただけで何もしてないとしよう。でも、なぜ塗料の匂いがするんだ?
小森:・・・・
湯川:君たちは実におもしろい、しかし人を殺すことは絶対におもしろいことではない!
山口:チェッ・・・
湯川:では君たちにも解りやすく、昨日ここであったことを僕が説明してあげるよ。
松岡:ちょ、ちょっと!勝手なことしないでよ!
藤本:さつきさん、ここは遊さんに任せて。
湯川:君たちが昨日の夜
この家に入ったのは、雨
が降る前のことだ。まあ、正確にいえば雨が降る直前もしくは落雷
が起きる直前だ。天気予報士の君はその知識を利用し、被害者の死亡推定時刻に狂いが生じないように慎重に時間を選んだ。その証拠に、2階の部屋の窓は開きっぱなしだった。もしも、雨が降った後に被害者がまだ生きていたとすれば、当然雨が降ってきたのだから窓は閉めるだろう。しかし、床は窓から入ってきた雨で水浸しだった。君たちはそこまでは気がつかなかっただろうがね。つまりそれが被害者が雨が降る前、つまり落雷よりも前に死んだという確なる証拠だ。
藤本:そうか、それでさっき遊さんは2階を見に行ったのか。遊さんが言っていた違和感ってそれだったのか・・・
湯川:つまり、被害者は自然の落雷で死んだわけではない。では、どうして体に火傷の跡が残り死んだのか?それは人工的に作られた落雷による感電死だ
松岡:人工的に作られた落雷って!そんなバカな・・・
湯川:そのバカなことをこの3人はしたんだよ、さつき。
松岡:そんなことができるの?
湯川:物理的には雷を作ることなど全く不可能ではない。
森山:おい、祐希どうする?
山口:・・・

湯川:1820年にフランスの物理学者アンドレ・マリ・アンペールは、電流とそのまわりにできる磁場との関係を発見した、これが俗に言う「アンペールの法則」だ。
松岡:そんな法則あるんだ・・・
湯川:彼の理論によると、空気を面とした磁場にはある境界があり、電流を流すことにより閉じた経路によって磁場の大きさも足し合わさり、結果的に経路を貫く電流の和は増大するということだ。つまり、人間から放たれている微量の電流も人工的に作った磁場の影響で拡大していくということだ。
松岡:難しすぎて話しについていけないんだけど・・・

湯川:おそらく電気工事の仕事をしている君は相当、電気工学に詳しいはずだ。こんなことを知っているのは僕らのような科学に携わるものぐらいのはずだからね。
森山:・・・
湯川:君はきっと「アンペールの法則」を利用し、ここで強烈な磁場を発生させた。おそらく・・・そこの壁の中にでも電流波のもととなる細かい装置を埋め込んだのではないかな?それはおそらく「MPDアークジェット」ではないかな?違うか?
森山:・・・
湯川:「MPDアークジェット」とは同軸構造を持つ陰極と陽極の間に大電流を流すことにより、推進剤を電離し高密度のプラズマを生成することができる装置だ。それが被害者を殺した落雷の正体だ
。きっと近所の女の子が見た光り
はその光り、つまり被害者を殺害していた時の光りだよ。
松岡:なんて酷いことを・・・
湯川:殺害を終えた君たちは、その証拠を隠すために壁に埋め込まれた装置の上から塗装をして証拠を隠滅した。しかし、僕のような科学者がここを訪れることまではさすがの天気予報士でも予想できなかったみたいだな。
山口:凄いよ、完敗だよ。全てあんたの言う通りだよ。俺達があのオッサンを殺したのさ。
森山:おい、祐希!
山口:ここまで完璧に見破られたら仕方ないだろう。俺達の負けだ・・・
森山:ちくしょう・・・
小森:・・・・
松岡:どうしてこんな酷いことを?
山口:俺達の宝物を取り返すためさ!
松岡:宝物?何なのよそれ?
山口:この家の下には俺達が子供の頃に埋めた「おもちゃ」や「本」や「思い出」がたくさん詰まった宝箱があるんだよ
。それをこんなところに家を建てやがって!だから、ここに住む奴を殺せば、みんな「ここは殺害のあった家だ」って怖がって誰も近づかなくなるだろ。そうしたらこの家も取り壊される、そうしたら俺達の宝物も取り返せるんだ!
松岡:ということは、ここで亡くなった人たちはみんなあなた達が?
山口:そうだよ、だってみんな俺達の邪魔をするからさ!
松岡:ちょっとあんたね、そんな理由で・・・人を殺すっていうことがどんなことなのか、知っているの!
そう言いながら、さつきは握りこぶしを振りかざした
湯川:やめておけ。
そう言って、遊はさつきの拳を押さえた。
湯川:こいつらには何を言っても無駄だ。ただ、これだけは憶えておけ!思い出は探すものではない、心の中にしまっておくものだ!わかったか。
そう言うと、湯川は3人に背を向けた。
松岡:遊・・・
さつきは握っていた拳を降ろした。
3日後、城北署では出張から帰ってきた捜査一課長大林光司の姿があった。
大林:松岡、今回も「ガリナオ」に助けられたそうだな、報告書見させてもらったぞ。しかし、悪い事を考えるやつらだな、人工的な雷を作るなんてな。
松岡:課長、物理学者も一人の人間なんですよね?
大林:うん?何言ってるんだおまえ?大丈夫か?
松岡:いえ、何でもありません。あ、昨日起きた事件の聞き込み行ってきます。
大林:あっ、そうだ松岡!今日はこれから雨
になるみただから、そこの傘持っていけよ!
松岡:傘?
そう言うと、さつきは自分のデスクの横にある傘を見た。
松岡:うん?この傘は・・・
聖愛大学の研究室では今日も研究に励む遊の姿があった。そこにドアをノックする音がした
湯川:翼くんか?開いているぞ。
松岡:私だけど・・・
湯川:おう、さつきか。なんだ珍しいじゃないか、ドアをノックするなんて。
松岡:今、忙しい?
湯川:いや、そうでもないけどどうした?
松岡:ううん別に、この前の傘を返しに来ただけなんだけど・・・
湯川:ああ、そのへんにでも置いておいてくれ。
松岡:ねえ、そういえばどうして2人で食事していたあの日は傘なんて持ってもってきていたの?だってあんなに天気が良かったのに。
湯川:何となく、降りそうな胸騒ぎがしてね。結果的に、さつきの役に立ったから良かったじゃないか。
松岡:科学で雨が降るのを予測したとかじゃないの?
湯川:まったく違うけど。
松岡:本当に?
湯川:本当に。
松岡:やっぱり、遊もひとりの人間なのね。科学バカなんかじゃないのね!

そう言うとさつきは遊の胸に飛びこんでいった。
湯川:おいおい、どうしたんだよ。
たじろう遊を前に、さつきは幸せな気持ちでいっぱいだった。そのさつきが手に持つ傘の柄には「HAPPY COLOR」というロゴが入っていた。
湯川:なあ、さつき・・・
松岡:何も言わないで・・・
湯川:で、でもな、さつき・・・
松岡:だから何も言わないでって・・・
湯川:足痛いんだけど、思いっきり足踏まれてるんだけど・・・
松岡:えっ?
湯川:なっ、踏んでるだろ。
松岡:ゴメン、遊!
湯川:どうしようかな。
松岡:そんなことぐらいで怒らないで。今日は何でも言う事を聞くから。
湯川:じゃ、今日の夕食おごってくれよ。
松岡:えっ~嫌だ~
湯川:今何でも言う事を聞くって言ったよな?
松岡:そうだけっけ?
湯川:まったく・・・
そんなふざけ合う2人の姿は、差し込む夕陽
よりもまぶしく光り輝いていた。
~END~
さあいかがでしたか?久しぶりの『ガリナオ』~特別編~は、ちょっと長編ドラマになってしまいましたが、なかなかおもしろいストーリーだったのではないかと自分なりには思っています。皆さんはどうだったでしょう?
また、お時間があればいつの日にか『ガリナオ』は必ず皆さんの前に登場すると思いますので、その日までしばしのお別れですね。またお会いしましょう
それでは今日はこのへんで。チャオ(ciao!)
<今日の連想ものとり> ピノ→カーリングの石(ストーン)(どことなく形から「カーリングの石」を連想しちゃいました。ピノに持つところ見たいのをつければ、「ストーンアイス」になるかも・・・このシリーズ大丈夫ですかね?何だかまだ探り探りなんですが、これが1年間続きますけど、大丈夫ですか?僕もちょっぴり不安です(苦笑)
)
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