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2009年3月25日 (水)

そこに「侍」はいた!

こんばんにゃ~ 北の猫男爵です

昨日は週に一度のミニバレーの日でしたが、昨日は残念ながら人が集まらないことと、コートが取れそうにないことから、早々に中止を決断しました・・・

非常に残念な決断でしたが、また来週がありますので、ぜひ来週は楽しいミニバレーで汗を流せるよう祈っています

さて、さて、さて僕の胸の鼓動はいまだに高鳴りがおさまりません昨日の興奮がまだ冷めやらないのです。もう既に皆さんも、飽きるほどニュースや新聞などでWBC「サムライJAPAN」の優勝シーン、シャンパンファイトのシーン、何度も見たことでしょう

あーいうシーンは何度見てもいいものです。今回の「サムライJAPAN」の活躍で、おそらく野球に全く興味が無かった人でも、少しは野球に関心を持つようになったのではないでしょうか?

そしてこの「侍」たちの活躍による経済効果はおよそ200億円とも言われています。不景気で暗いニュースばかりのこの日本に、久しぶりに明るいニュースをもたらした彼らの活躍の源は、まさに日本人が忘れかけていた「侍」の魂そのものだと僕は思っています

僕が小さい頃から恋焦がれていたプロ野球選手、その僕の夢である人たちの中から選び抜かれた29人の「侍」たちが、野球選手を目指す子供たちに、そして日本国民に、その姿を持って勇気と感動を与えてくれたこの20日間を僕はこの先、未来永劫に忘れる事はないでしょう・・・

唯一残念だったのは、あの優勝の瞬間に僕が「サムライJAPAN」のユニホームを着て、グランドの上に立っている事ができなかった事だけが、悔やまれます。4年後の第3回大会の2013年になれば僕は38歳・・・何とかギリギリかな?という年齢です。これをラストチャンスと考えて、これから一生懸命に朝野球にスカウトが見に来ることを信じて頑張っていこうと思います(笑)

まあ、冗談はここまでにして、皆さんはこの20日間を振り返って、この「サムライJAPAN」の戦いをどう見られましたか?

スポーツ、ましてや団体競技となれば、様々な考えや意見がぶつかり合い、「確執」というものが生まれるものです。しかし今回のチームは非常にチームが“ひとつ”になった、まとまりのあるチームだったのではないでしょうか

それは原監督という大きな盤の上を、的確に動く「29個の駒」をまとめるイチローというリーダーの存在があったからではないでしょうか

昔の大人のヒーローが長嶋を見て育ったように、今回のチームの中心選手達(イチロー、小笠原、稲葉、城島、岩村など)は、幼い頃からテレビの中で活躍する原辰徳というスターを見て育った世代です。もちろん僕もその世代の一人なんですが

なので、憧れのスターが監督という近い距離にいるという事が何よりも「結束力」というものを生んだのだと思います。それに加えそのパイプ役的存在になる、世界を知るイチローがいるという事も一番の大きな勝因だったと思います

長い戦いの間、イチローはいまだかつて見た事のない極度のスランプに陥りました・・・普通であれば、『イチローさんが打てないのに俺たちが打てるわけがない・・・』と考えてしまい、悪循環になってしまうのものです。しかし、今回のこのチームにはそれがありませんでした。なぜならそこに信頼感があったからです

『イチローさんが打てないなら俺が打ってやる。イチローさんは必ず調子をあげて来てくれる。だからその時まで、イチローさんをみんなで助けてやろう!』そんな気持ちが選手たちの間に僕があったのではないかと勝手に推測しています

僕が一番印象に残っているのが川﨑の言葉です。川﨑は今回はなかなか出番がなく、ベンチを温める事がほとんどでした。そして準決勝のアメリカ戦で先発出場を果たしたのですが、その試合後のインタビューでこう応えています。『僕はずっとベンチにいましたけど、ずっと試合に出てました。ベンチとか先発とか関係ありません、いつでも試合に出ています。気持ちはみんなと同じです!』

この言葉に僕は思わずグッときました。普通は試合に出れなければ、少しは嫌気もさすものです。しかし決して腐らず心をひとつにする。なかなか真似のできる事ではありません。でも、これは彼の本当に純粋な正直な気持ちだったのでしょうおそらく他のメンバーも同じだったと思います。それが「優勝」という結果に結びついたのだと思います

ある「侍」は、強烈なプレッシャーに押しつぶされそうになり、『苦しみが辛さに変わり、やがて痛みへとなっていった』と語っていました。『でも、最後は笑うことができたので最高です』と言っていました。戦いの場から解き放たれた彼は、本当に子供のように無邪気にはしゃいでいました。お疲れ様、イチロー

ある「侍」は、どんなに苦しい場面でもチームメイトが不安に思わないように、マウンドの上でにこやかに笑い、そしてチームのピンチを何度も救いました。彼のその志しは、言葉に出さなくてもきっとみんなに伝わっていたはずです。お疲れ様、岩隈

ある「侍」は、投手陣を引っ張るためにその豪球でキューバ、アメリカという強打をねじ伏せ、「侍」のエースという姿を身を持って見せてくれました。お疲れ様、松坂

ある「侍」は、志し半ばでケガに泣き、戦いの場から去りました。でも、その魂は残った選手の心の中に生き、そしてパワーとなりました。お疲れ様、村田

そしてその「侍」を率いた原監督、あなたは本当に凄い尊敬します「勝たなければならない」という強いプレッシャーを一番背負いながらも、絶対に前だけを見て、弱音を吐いてはいけないという事を選手に鼓舞し、そしてまとめあげたあなたのその手腕は本当に名将と呼ばれるにふさわしいものでした

あなたは僕が子供の頃から憧れ続けた、巨人軍の若大将原選手から、本当に日本の名将原監督になったんですね。本当におめでとうございます。僕は本当に心の底から嬉しいです疲れていると思うのでゆっくりと休んでくださいと、言いたいところですが、すぐに今度は我が愛する巨人軍の監督として仕事が待っていますね。また大変だとは思いますが、頑張ってください僕も「サムライ愛」の次は、「ジャイアンツ愛」で精一杯の応援しますので

さあ、20日間の熱き戦いは終わり、「侍」たちは今、「刀」を置き、それぞれの次の戦いの地へと旅立っていきました。本当に「スポーツ」っていいものですね、そして本当に「野球」というスポーツの素晴らしさを今回改めて強く思い直した、そんな20日間でした

かつて「侍」が存在した国ここ日本には、まだ「侍」の魂を持った29人の「男」が存在したのです僕はその事をこの目で確かに見ましたそこに「侍」はいた!

今日は長々と「野球」の話で申し訳ありませんでした。「野球」は僕にとっては体の一部のようなものなので(笑)

4年後の2013年に、またWBCで再会しましょうもしかしたら、もしかしたらですよ、0.00001%ぐらいの確率で僕が出てるかもしれないので、その時は応援してくださいね(笑)

それでは今日はこのへんで。チャオ(ciao!)

<今日のMIP> イチロー(第2回WBCのMVPは松坂でしたが、僕の中でのMVPはイチロー以外は考えられません。彼の存在なくして、この結果はありませんでした。)

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