« 太陽になった刑事たち・・・ | トップページ | そこに山があるから③ »

2008年5月25日 (日)

恋に落ちた乙女・・・

こんにちにゃ~ 北の猫男爵です

今日は庭仕事をしようと思い早起きしましたが、あいにくの小雨模様で作業は中止しました・・・久しぶりに部屋の中でくつろいでいます。今週からはソフトボールと野球の大会が始まりますし、今のうちにゆっくり体を休めておかないと

さて、皆さんは「八百屋お七物語」という悲しき恋物語をご存知ですか?

時は江戸時代前期の天和3年(1683年)3月29日、一人の少女が火あぶりの刑に処せられこの世を去りました。その少女こそが「お七」という少女で、この処刑の影には悲しき恋物語が隠されていたのです

天和2年(1682年)に起きた「天和の大火」と言われる大火事で、家を失った八百屋太郎兵衛一家は近くの円乗寺というお寺に避難することになりました。太郎兵衛の娘お七は、そのお寺で一人の寺小姓の左兵衛という男と恋に落ちてしまったのです

しかし、しばらくすると太郎兵衛は元の場所に新居を建てそこで店を再開することにしたのです。お七も寺を出る事になり、左兵衛と泣く泣く別れたのです。その後のお七は左兵衛への想いでいっぱいでした。

そんなある日、近所のならず者が『もう一度家が火事になれば、またお寺に行く事になるから左兵衛に会えるぞ。』とお七の耳に囁いたのです

「恋は盲目」でした・・・お七にはもう世間やまわりが見渡せる余裕などありませんでした。すぐにお七は自宅に火を付けたのです。幸いにも火事はボヤで済み、大火事にはなりませんでしたが、お七は「付け火」という大罪で奉行所に連行されたのです。

当時は「放火犯」には非常に厳しい罰則があり、引き回しの上、死罪になるという決まりでした。しかし、奉行所に連行されたお七の放火の動機を知った奉行は何とかお七を助けてやりたいと考えたのです。当時は「15歳以下は死罪なし」という戒律があったため、それを採用しようと奉行は考えたのです

取調べの席で奉行は『その方は14歳であるな?』と問い掛けました。ここでお七が首を縦に振れば事は全て済んだのですが、お上に逆らうのは大罪であると信じていたお七は正直に『いいえ、16歳です。』と答えてしまったのです・・・本人が認めてしまった以上は奉行でもどうする事もできず、規定通りに火あぶりの刑が決行されお七は還らぬ人になってしまいました・・・

そしてここからは言い伝えなので真実性はありませんが、お七の恋相手の左兵衛はこの事を知って、自らに身を投げ命を絶ったそうです・・・この自害には理由があり、「あの世でお七に会った時に、川で死んだ自分の水で、火あぶりのお七の火を消してあげようという思いがあった。」と言われています。もしこれが真実なら本当に強い恋心で結ばれていた二人だったんですね

恋に落ちた一人の乙女の命がけの恋物語は、多くの人々の涙を誘い、後世に渡っても言い伝えられました。そして、あまりにも切なく悲しき結末から、文学や歌舞伎、落語などの素材として取り上げられ、現代においても「悲恋物語」として周知されています。

「一途に人を愛すること」は、時に人を“盲目”にしてしまうという良い例が今日のお話ですよね。でも、犯罪は犯罪ですから、決して許される事ではありません。しかしながら、お七の人を想う気持ち、それは人間である以上仕方のない事なのかもしれませんね

今日は今から300年以上も前に起きた「八百屋お七物語」についてお話させていただきました

それでは今日はこのへんで。チャオ(ciao!)

<今日の誕生日:5月25日> 小倉智昭(61歳)、葛城ユキ(56歳)、ケント・ギルバート(56歳)、江川卓(53歳)、桂小枝(53歳)、石田ひかり(36歳)、だいたひかる(33歳)上野樹里(22歳)

|

« 太陽になった刑事たち・・・ | トップページ | そこに山があるから③ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 恋に落ちた乙女・・・:

« 太陽になった刑事たち・・・ | トップページ | そこに山があるから③ »