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2008年5月 2日 (金)

心優しきギタリスト・・・

こんばんにゃ~night 北の猫男爵ですcat

僕の人生の中で途方に暮れ呆然と立ち尽くした日のひとつが、ちょうど10年前の今日、1998年5月2日です・・・

その日僕は車を運転cardashしていました。たまたま聞いていたラジオから聞こえてきたのは耳を疑いたくなるニュース速報でした・・・

「今日、歌手でギタリストのhideさんが自宅で亡くなりました。」

そのニュースに僕の頭の中は真っ白になりました・・・『嘘だろ?hideが死んだ?』しかし、信じたくない僕の気持ちとは裏腹に、その日hideは確かに天国へと旅立っていってしまったのです。

僕と同年代のあるいは少し上の世代なら、hideの名前を知らない人はいないでしょう。言うまでもありませんが、彼はX JAPANというロックバンドのギタリストとして活躍し、一方ではソロ活動にも励み、その人気は絶大なものがありました。そんな華麗な表舞台の顔とは逆に、彼は非常に繊細な心を持ち、人間味のある非常に心優しきギタリストだったのですshine

僕がそんな彼に興味を持ち始めたのは、彼がソロ活動を開始した1993年頃です。もちろんそれまでにも、X JAPANのメンバーとして彼の存在は知っていましたが、どうしてもYOSHIKIやTOSHIの影に隠れて、“縁の下の力持ち”的な役割に僕は彼の事を見ていました。でも後で解ったことなんですが、X JAPANがあれだけの活躍ができたのもメンバーをうまくまとめるhideの存在があったからこそなんですsign03

hideは少年時代は肥満児で、そのコンプレックスのために内気でおとなしい子供だったそうです。そのためイジメられた経験もあったそうです。でも、その経験から「人には優しくしなければいけない、弱い者イジメや人を傷つけることは絶対にしてはいけない」という精神を学んだそうです。

そんなhideだからこそメンバー内をうまくまとめることができたのかもしれません。そしてそのさらなる飛躍のためにソロ活動も始めたのですが、僕が彼の虜になりはじめたのはソロとしての3rdシングル「DICE」、4thシングル「TELL ME」を聞いた頃からですcd

『超カッコイイsign03X JAPANの時のhideよりも断然こっちが好きだshineそれが僕の第一印象でした。

彼の歌声やギターの技術はもちろんの事、その魅せるビジュアルへのこだわりが僕は大好きでしたscissors。実はX JAPANはhideがソロ活動を始めた頃になると、今までの派手なビジュアルをやめ、徐々に素顔を見せるようになったのですが、hideだけは「ファンからどう見られるか」に徹底し、ヘアースタイルやステージ衣装にビジュアル性を重視し個性を貫いたのです。彼は元々、美容学校を出ているのでメンバーの髪のセットなども当時は担当していたそうです。

X JAPANの活動と並行してソロ活動も行う彼の音楽はまさに軌道に乗り、順風満帆でしたshineが、しかしメンバーの方向性の違いから、X JAPANは1997年12月31日のラストライブをもって解散してしまいました・・・この時から全ては狂い始めていたのかもしれません・・・

しかし、その翌日1998年1月1日にhideは「hide with Spread Beaver」として新聞紙上に全面広告を掲載し、名曲『ROCKET DIVE』リリースしたのです。僕はこの時の新聞記事をよく憶えています。いつもにましてhideが輝いているように僕には見えたからですshine

しかしその数ヵ月後、輝いていたはずの彼の人生は突然幕を降ろしてしまいました・・・

1998年5月2日早朝、hideは自宅マンション寝室のドアノブに掛けたタオルで首を吊った状態で発見されました。その死因については、自殺、事故の両面で捜査が行われましたが、真実は報道されないまま今を迎えています。

でも、僕の中ではhideは自殺なんてするような人間ではないと思っています。誰よりも“命の尊さ”を理解している彼がそんな事をするはずがないと今でも信じています。あれは事故だったと信じていますsign03

彼は生前、難病を患ったファンの少女と親交を深め、彼女をライブに招待したり、逆に彼女の病院にお見舞いに行ったりしていました。それは「スター」と「ファン」という垣根を越えた、一人の「人間」と「人間」との接し方でした。彼女が危篤状態に陥った時も、hideはその日の予定を全てキャンセルして彼女の元に駆けつけ、励まし続けたのです。その結果、彼女は奇跡的に一命をとりとめたのです。一部で、これはhideの売名行為だと中傷する人もいましたが、彼はもちろんそんなことは一切考えていません。ただ、純粋に彼女のそばにいたかっただけなんです。そのことに僕は強く感銘を受けたことを今でも憶えています。『本当にhideって裏表のない、なんて素晴らしい人間なんだろう・・・』と。

彼が死んだ翌日からは、彼の事を追い自殺するファンが続出し、YOSHIKIがテレビを通じて自殺を止めるように呼びかけたりもしていました。

そして5月7日、彼の告別式が執り行なわれのですが、連日押し寄せるファンの波は大挙になり、当日は約5万人近くという前代未聞の数の人が集まり、一時会場はパニックになりました。この告別式に参列した人の数は過去に例がないと言わました。いかに、彼の人気があったかがわかりますsign03

そしてもうひとつ、告別式に訪れたファンの素行に注目が集まりました。若者が大多数を占める中、会場近くの道路にはゴミひとつ落ちていないのですshine。ファンが自らゴミ拾いなどをして近隣の住民に迷惑をかけないようにしていたのです。これもhideの人間性から生まれたものなんでしょう。hideがhideであるように、hideファンはhideファンなんです。

僕もこの会場に行きたかったのですが、残念ながら行く事ができなかったのでテレビtvでhideを見送りました。hideの曲『Good Bye』が流れる中、僕はとめどなく溢れる涙sweat02を拭きながらテレビに目をやっていましたが、霊柩車に乗ったhideがみんなに手を振って笑顔で去っていったように僕の目eyeには映りましたcrying

あれから10年・・・僕はhideがこの世を去った時と同じ33歳になりました。月日というものは実に早い・・・今、もしhideが生きていれば日本の音楽シーンは間違いなく全く別色だったことでしょう。悔やんでも彼はもう戻ってきませんが、もっともっと僕は彼の音楽を聞きたかったですnote

実は彼が亡くなった11日後の5月13日に『ピンクスパイダー』、5月27日に『ever free』といずれもシングルがリリースされたのですが、僕はこの2曲をいずれも4月中にCDショップcdに予約してあり、まさか彼の遺作になるとは想像もしていませんでした。ですから、今でもこのCDは大切に保管しています。

神奈川県三浦市にある三浦霊園にhideは眠っています。今でもhideの墓石には多くのファンが訪れ、多くの献花が飾られています。天国に旅立ってから10年、hideは今、天国で何を見ているのでしょう・・・

彼は小学校の卒業文集で将来の夢について「医者になって見放された患者さんを助けてあげたい」と書いています。「弱い者や困っている人の力になりたい」そんな優しい気持ちを持つ、心優しきギタリストはきっと今も天国で微笑んでいるんではないでしょうか。

hide、あなたが僕らに残してくれたその優しい笑顔と愛情、僕らはそのことを胸に秘め、あなたの分も尊き命をまっとうしていきたいと思います。どうか天国で安らかに眠ってくださいsign03そして僕らのことを見守っていてくださいconfident

ありがとう、hide・・・

心優しきギタリストよ、永遠に・・・

それでは今日はこのへんで。チャオ(ciao!)

<今日の誕生日:5月2日>birthday 夏木マリ(56歳)、秋元康(52歳)、武蔵丸(37歳)、デビット・ベッカム(33歳)

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