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2007年11月 1日 (木)

沈黙の日曜日・・・

こんばんにゃ~ 北の猫男爵です。

今日から11月になりましたね。早いもので2007年も残すところあと2ヶ月となりました。皆さんにとって2007年はどんな1年でしたか?というか、まだ2ヶ月あります!もし、やり残した事があれば挑戦してみてはどうですか?まだ間に合います、時間は残っています。後で後悔しないように、ちょっとだけ勇気を出してみましょう!(俺も)

さて、皆さんは競馬はお好きですか?僕は凄く好きというわけではありませんが、大学生の頃や20代の頃はよく、競馬場に行ったり馬券を購入したりと楽しませてもらいました。しかし、ある1頭の馬との「別れ」以降、競馬とは少し距離をおくようになってしまいました・・・今日は今思い出しても辛く切なくなる、ある競走馬のお話をしたいと思います。

オグリキャップトウカイテイオーナリタブライアンメジロマックイーンディープインパクト、どの馬も日本人であれば誰しもが知っているであろう名馬ばかりです。皆さんもこれらの名馬の名前を一度は耳にした事はあると思います。

しかし、数多くある競走馬の中で僕が一番好きだった馬はこの中にはいません。僕が好きなその馬は、ゲートが開くと同時に猛烈なスピードで先頭に立ち、まるで疾風のごとく走る事を楽しみながら、誰もいない先頭を駆け抜け、そして最後までスピードが落ちることなく走り抜けるという、まさに最強の逃げ馬と称されたサイレンススズカという馬です。

父サンデーサイレンス、母ワキアの間に産まれたサイレンススズカは、デビュー当初はそんなに目立つ馬ではありませんでした。そしてそれは4歳になっても変わらず、この馬は表舞台に出てくることはないはずの馬でした。が、しかしそれは一人の天才騎手との出会いで一変しました。

そうです!知る人ぞ知る武豊です。初めてこの馬に騎乗した際のレース後に武は『もう一度だけこの馬に乗せてもらえないか!』と強く申し出たそうです。これがこの馬の運命を大きく左右した分岐点でした。

その後、歳が明けて5歳になったサイレンススズカは武という最強のコンビを手に入れ、連戦連勝を積み重ね、遂には宝塚記念(G1)を制覇し、名馬の仲間入りを果たすまで昇りつめていったのです。僕がこの馬に注目し始めたのもちょうどこの頃で、『何て強い馬なんだ!カッコよすぎるよ!』と思いながらいつもテレビの前でレースを見ていました。

そして迎えた5歳秋、陣営は天皇賞(秋)に焦点をしぼり、再びG1制覇に向けて動き出しました。そしてその前哨戦とも言われる毎日王冠、このレースには当時の3強と言われる名馬が集まりました。サイレンススズカに立ち向かおうと名乗りをあげたのが、エルコンドルパサーグラスワンダーという、競馬ファンであれば誰もがうなずく最強の外国産馬です。

しかし圧倒的な人気を誇示していたサイレンススズカはこの2頭を押しのけ1番人気に支持されました。そしてレースも人気に答える圧勝でした。僕はこのレースを今でも憶えていますが、本当にサイレンススズカの速さに感動を憶えました!あの2頭がまるで歯がたたないほどの逃げっぷりでした。

こうして5歳に入って無傷の6連勝という最高の形でサイレンススズカはいよいよ天皇賞(秋)の行われる東京・府中の東京競馬場にその勇姿を現したのです。

平成10年11月1日東京11レース1枠1番で1番人気という、まさにサイレンススズカの勝利を確信するかのような『1並び』でした。多くの競馬関係者も『サイレンススズカが負ける要素を探すほうが難しい・・・』と言うほどの状況でした。『いつものように普通に走って普通にゴールすれば、そこに勝利がある。』ただそれだけのことでした。あの光景を見るまでは・・・

僕はテレビの前でサイレンススズカの快走を見ようとスタンバイしてました。いよいよファンファーレが鳴り、そしてものすごい歓声の中、ゲートが開きました。按乗はいつものように武豊です。快調に飛ばし3コーナー手前では後続に10馬身という大差をつけた大逃げです。今までこんな差のついたレースは見たことがありませんでした。僕は『競馬史上最大の差をつけた歴史に残るレースになるんでないの?』と思いこのレースを見ていました。

しかし3コーナーを過ぎ、東京競馬場の名物「大ケヤキ」の辺りを過ぎたところで僕の目に映ったのは信じられない光景でした・・・突然、サイレンススズカが失速し走るのをやめたのです。武豊も心配そうに馬から降り、サイレンススズカをいたわっていました。場内はどよめきと悲鳴がしばらく鳴り止まず、レースの結果どころではなくなりました。

僕も気が動転して何をしていたかあまり記憶がありません。ただ無性に心臓だけがバクバクと音をたてていたのは憶えています。アナウンサーの『沈黙の日曜日・・・』という言葉だけが僕の耳に今でもコダマしています。

結局、診断は左前脚粉砕骨折により予後不良・・・つまり安楽死処分です・・・さっきまであんなに元気に走っていたあのサイレンススズカは天国へと旅立って行ったのです・・・僕はその日にくれました。夕食も喉を通りませんでした。競走馬というのは多くの人に夢を与えてくれる一方で、走れなくなった時点でそれは「死」を意味するのです・・・なんて残酷で悲しい運命なんでしょう。

レース後の武豊の落胆ぶりも相当なもので、あまりのショックでしばらく口を聞けなかったそうです。様々な名馬に乗っていた当時の武が『オグリキャップと並んで一番強い馬がサイレンススズカだよ。』とコメントしていることからも、どれだけこの馬に愛着があったのかわかります。

もしも、サイレンススズカが無事に余生を過ごし種牡馬となっていたら、一体どんな2世たちが活躍していたのだろう・・・そう考えただけでも、その希代のスピードの遺伝子が後世に受け継がれることなく終わったことも実に日本競馬界にとっての損失とも言えるでしょう。

実はこのサイレンススズカがこの世に生を受けたのは1994年5月1日、皆さんの中にもピンと来た方はいるとは思いますが、あのF1ドライバーアイルトン・セナがレース中に事故死した日なんです。何かを感じませんか?僕は『サイレンススズカはセナの生まれ変わり』だと今でも思っています。

セナもまた、スタートでいち早く飛び出し序盤から先頭をキープし勝利するというレース展開を得意とし「音速の貴公子」と呼ばれてました。まるでサイレンススズカのレースを見るようです。そしてサイレンススズカの最期もまたセナ同様にレース中による事故・・・これは運命という言葉ではすまされない何かがあるように思えてしかたありません・・・

サイレンススズカは今、生まれ故郷である北海道・平取町のお墓に眠っています。その短い一生を疾風のごとく駆け抜けた名馬は、天国でこれから活躍するであろう数々の馬たちのことをきっと優しく見守っていることでしょう・・・

9年前の11月1日「沈黙の日曜日」、それはサイレンススズカの死により彼の父親である名種牡馬サンデーサイレンスの意味が示された日でもあったのではないでしょうか。そしてこの日、僕をふくめ涙に暮れた多くの競馬ファンにとってはいつになっても忘れる事のできない一日であることに間違いはありません。僕個人としては、このサイレンススズカの死以降、競馬の見方が少し変わった事もここで付け加えておきます。

天国にいるサイレンススズカよ、天国でも疾風のごとく駆け抜けろ!僕はおまえの事を一生忘れない・・・

それでは今日はこのへんで。チャオ(ciao!)

(今日のマニアック有名人しりとり)

や 山川牧(やまかわまき。数多くの雑誌などで活躍するファッションモデル。14歳の時にJJ専属モデルになったのがデビューである。)

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コメント

こんばんは。
いまさらのコメントで申し訳ない。
不覚にも見落としてたもんで・・

で、サイレンススズカ。
忘れられない馬だよね。
僕も高校生の時に生意気ぶって競馬に
はまった時期があり、当時は京都競馬場まで
30分たらずという好環境(?)だったせいも
あって、よく友人と通ってた。
そのとき大好きだったのがケイエスミラクル
という馬で、結局G1こそ獲れなかったものの
日本レコードも出した快速馬。
サイレンススズカと同じようにレース中に
骨折し、安楽死処分になって悲しかったなぁ。
サイレンススズカのときも静内のウインズで
見てて、場内で大きなどよめきと少し悲鳴が
上がってたのを覚えてるなぁ。
10年以上たった今もこうして人の記憶に
残り、語られるってすばらしいね。

投稿: fotofoto | 2007年11月 4日 (日) 19時27分

fotofotoさん
こんばんは。
京都競馬場まで30分とは、間違いなく好環境です!(笑)
競馬って表には出ない裏で隠されたドラマがあり、それが本当に心にぐっとくるものがあるんですよね。
人と馬の心が通じ合える素晴らしいスポーツだと思います。ただ、サイレンススズカやケイエスミラクルのような悲劇を目の当たりすると辛いものがありますが・・・
ちなみにケイエスミラクルという馬は名前は聞いたことはありますが、どんな馬だったかは知りませんでした。
今度、ゆっくり競馬の話でもしましょうね!

投稿: 猫男爵 | 2007年11月 4日 (日) 21時15分

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