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2007年11月 5日 (月)

天国へ届け・・・

こんばんにゃ~ 北の猫男爵です。

今日11月5日は僕にとって凄く特別な日です。というのも、僕の大好きなばあちゃんの命日だからです。今朝も仕事に行く前に、仏壇の前でばあちゃんに『行ってきます』と一言声をかけてから出掛けました。

実は今日、にばあちゃんが出てきました。あまり僕の夢にはばあちゃんが出てくる事は無いのですが、夢の中でばあちゃんは言葉を発するわけでもなく、ただ笑ってこっちを見ていました。そして一つの茶封筒を僕に差し出してくれました。僕が中身を見ると何と80万円が入っていたのです。どうやってそれが80万円とわかったかは夢の話なのでよくわかりませんが、僕の夢の記憶ではいつの間にか80万円でした。一体、この夢は何を暗示しているのでしょう・・・普段は夢に出てこないばあちゃんが、命日である今日だけ僕の夢に出てきたという事も凄く気になってしょうがありません・・・

というわけで、今日は僕の大好きなばあちゃんの命日なので、ばあちゃんのお話をしたいと思います。

僕の両親は僕が小さい頃から共働きだったため、いつも僕の面倒をみてくれていたのは同居していた祖父母でした。祖父は僕が5歳の時に他界したので、あまり僕の中では記憶がないのですが、祖母の事は今でも忘れる事のできない記憶として僕の心の中で生き続けています。

まだ僕がガキの頃、悪さをして親に怒られ時、姉とケンカをして泣かされた時、いつも僕をかばってくれたのはばあちゃんでした。『お前は良い子だよ、泣くな、泣くな、ばあちゃんがいるからね。』と言っていつも僕を胸の中でなだめてくれたばあちゃんのあの温もりが、今でも懐かしく感じます。

ばあちゃんはいつも僕の味方で、はその事に凄く腹が立っていたらしく、大人になってからその事をよく言われました。でも、ばあちゃんはそんな姉の事もちゃんと考えていて、僕のいないところで姉に『おまえは6つも年上なんだから、お姉ちゃんなんだから、しっかりと弟を守ってやらないといけないんだよ。そのためには、弟と一緒に甘えていたらダメでしょ?でも、何かあったら何でもばあちゃんに話してごらん。ばあちゃんはいつでも味方だからね。』と話していたそうです。本当に僕にとっても姉にとっても凄く優しいばあちゃんでした。

ばあちゃんは、僕が学校から帰ってくる頃になるといつも「おやつ」を作って待っててくれました。ドーナツホットケーキ、どれも凄く美味しくて学校から僕は一目散で帰ってきました。冬になると、ストーブの上で焼き芋を焼いてくれていました。アツアツの焼き芋をホクホクしながら食べると、ばあちゃんはいつも『美味しいか?』と言いながら微笑んでくれました。

疲れて眠る僕にタオルケットをかけてくれたり、耳掃除をしてくれたり、数え切れないほどの思い出が僕の脳裏に溢れてきます。僕にとっては小さい頃の思い出は、両親よりもばあちゃんが中心でした。

そんなばあちゃんも歳のせいか、家の中で転倒し打ち所が悪く、足を骨折してしまったのが僕が小学5年生の頃です。この日の事は今でもよく憶えています。僕が学校から帰ってくると、家に近所のばあちゃんのお友達が来ていたのですが、ばあちゃんの様子がおかしいのです。横になって起き上がれないのです・・・僕が『ばあちゃん!どうしたの?大丈夫?』と聞くと、『家の中でつまづいて転んだんだ。』と言うのです。起き上がれなくて痛がっているところにちょうどお友達が家に来たそうなんですが、僕にはどうする事もできなくて、ばあちゃんも『少し横になっていれば大丈夫だから。』と言うので、両親が仕事から帰ってくるまで待っている事にしました。そして、高校生だった姉が帰宅し、その後両親も帰宅し、あまりにも痛がっているばあちゃんを病院へ連れて行きました。結果は、骨折で即入院でした・・・僕は何もしてあげれなかった事が凄く情けなかったです・・・きっとばあちゃんは痛かっただろうに、僕が救急車でもすぐ呼べば少しでも早く病院へ行けたのにと・・・

その後、ばあちゃんは数ヶ月の入院を終え自宅に戻ってきました。しかし、歳をとってからの骨折は大変で、以前のように自分で歩くような生活ができなくなりました。松葉杖や人の手を借りての歩行になってしまったのです。僕は少しでもそんなばあちゃんの役に立ちたくて、友達と遊ぶのもやめて学校から真っ直ぐに帰ってきて、ばあちゃんの身の回りの世話をしてあげました。母も仕事を辞めて家にいるようにはなりましたが、僕はばあちゃんの事が凄く心配で、いつもばあちゃんのそばにいました。

でも、その大好きなばあちゃんも病魔には勝てず、その1年後、僕が小学6年生の時に“癌”でこの世を去りました・・・

亡くなる前の日、僕は病床のばあちゃんと話をしました。『ばあちゃん、また焼き芋焼いてね。』と僕が言うと、小さな声で『うん、わかったよ。だから、勉強と運動を一生懸命頑張るんだよ。』と笑いながら答えてくれました。その時僕は、母からばあちゃんがそう長くない事を知らされており、これがもしかしたら最後の会話になるかもしれないと思いながら毎日病院に通っていました。きっと、ばあちゃんも自分の命が残りわずかな事に気づいていたはずなのに、悲しい顔ひとつ見せず、いつも微笑みながら僕に話しかけてくれました。それを今、思うと本当に切なくて今も涙がまた出てきました。

ばあちゃんが息を引き取り、お通夜、そして葬儀が行われる中、不思議なことに僕の目からは涙が一粒も出てきませんでした。姉に『おまえ、悲しくないの?ばあちゃんはもういないんだよ!死んだんだよ!話したくてももう話せないんだよ!』と強い口調で言われたことを今でも鮮明に憶えています。今、思えば僕にはその現実を現実として受け止められなかったのだと思います。『ばあちゃんは、またいつか戻ってくる、だから別に大丈夫。』そんな気持ちが心のどこかにあったのかもしれません。

でも、火葬場で最後の別れが来た時、僕の心のダムが決壊しました・・・棺が火の付いた中に入っていく時に、もの凄い勢いで、とめどなく涙が溢れてきて僕は号泣しました。僕が生きてきた人生の中で、一番涙が溢れた瞬間でした・・・「生あるもの死は必ず訪れる」といいますが、この瞬間だけは本当にもう嫌です・・・思い出しただけで悲しくなります。

僕の大好きなばあちゃんは、きっと今も天国で僕の事を優しく見守ってくれていると僕は思っています。だから、今は悲しくはありません。だって、見えないだけでいつも僕のそばにはばあちゃんがいてくれるから。ばあちゃんは今も生き続けています。だから僕にとっては「大好きだったばあちゃん」ではなく「大好きなばあちゃん」なんです。過去形ではなく現在形なんです。

今日で、ばあちゃんが亡くなって21年です。思えばあっという間の21年です。あの時、12歳だった僕も今では33歳の大人になりました。でも、いつになっても僕の心の中ではばあちゃんに対する思いは12歳の子供のままです。小さい頃に、ばあちゃんから教わった大切な事は山ほどあります。人に対する優しさや思いやりというのもその一つです。それを今の僕がしっかりできているかどうかはわかりませんが、少なくとも僕はばあちゃんの孫として生まれてきて本当に良かったと思ってます。だからこそ今もう一度、天国にいるそして僕のすぐそばにいるばあちゃんに一言御礼が言いたいです。『ありがとう、ばあちゃん』と・・・

今日は僕のばあちゃんとの思い出を長々とお話させていただきました。昨今の世の中、子供が親を殺したり、孫が祖父母を殺したりと、考えられない世の中になってしまってますが、皆さんも祖父母に対する感謝の気持ちをぜひ大切にしてくださいね。自分にも言えることですが、何歳になってもそういう気持ちを忘れたくないですね。

それでは今日はこのへんで。チャオ(ciao!)

(今日のマニアック有名人しりとり)

い 今井寿(いまいひさし。ロックバンドBUCK-TICKのギタリストで、日本を代表するギタリストの一人でもある。ギタリストにしては珍しいレフティー(左利き)ギターである。BUCK-TICKの曲のほとんどは彼が作曲を手掛けている。ちなみに実家は「今井商店」というタバコ屋さんである。)

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コメント

こんばんわ。
生あるもの死は必ず訪れる…
わかっていても、なかなか受け入れられない言葉ですよね。
猫男爵さんのおばあちゃん、ステキなおばあちゃんですね。なんだか、私も涙がこぼれてしまいました。
今はたまにしか会わなくなったばあちゃんの顔をみたくなりました☆
おばあちゃんとの大切な思い出、聞かせていただいてありがとうございます。
夢にでてきた、おばあちゃん。何のメッセージを送ってくれたんでしょうね!

投稿: さっと | 2007年11月 6日 (火) 00時43分

さっとさん
こんばんわ。
大切な人を失うっていう事は、本当に受け入れるまでに時間がかかってしまうんですよね・・・ばあちゃんを失った後の僕は本当に抜け殻のようでした。
さっとさんも、今度おばあちゃんに会いに行って、たくさんおばあちゃん孝行してあげて下さい☆きっと喜んでくれますよ。
“家族”って本当に大切だし、素晴らしいものだと僕は思います。
夢に出てきたばあちゃんのメッセージはいまだにわかりませんが、ひょとしたら今日また夢に出てきて教えてくれるかもしれません。それではオヤスミナサイ。

投稿: 猫男爵 | 2007年11月 6日 (火) 01時17分

猫男爵さん☆彡
今夜のブログは心にグッときました。・:*:・゜★,。・:*:・゜☆
私にも、もう会えないけれど大切な人がいます^^
姿を実際に見る事はもう出来ないけれど、今も変わらず側にいて見守ってくれてると思ってますp(*^o')('o^*)q
そして私に究極の何かがあった時は必ず夢で会う事が出来ますヨ♪
猫男爵さんのおばあちゃんも会いに来てくれたんでしょうネ♪

そして内容が気になりますよね(;^-^)ゞ

投稿: 速水よこみち | 2007年11月 6日 (火) 02時15分

速水よこみちさん
こんにちは。
速水さんも大切な人に見守られているんですね。きっといつもそばにいて、優しく微笑んでいると思いますよ。
僕が見た夢が何を意味するのかは、いまだにわかりませんが、きっと悪い事ではないと自分では思ってます。

投稿: 猫男爵 | 2007年11月 6日 (火) 12時27分

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