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2007年10月 1日 (月)

夜明けの流星たち(第9話)

こんばんにゃ~ 北の猫男爵です。

今日からいよいよ10月のスタートですね。早いもので今年もあと三ヶ月ですか・・・北海道はもう少しすると、ひと足早く季節は秋から冬に模様替えするので、きっとあっという間の三ヶ月かもしれません。

さて、そんな10月のブログ一発目は、8月から連載中の連続ブログ小説第9話です。皆さんは一体この小説は何話ぐらいまであるのかな?と思っている方もいるとは思いますが、実は20話で最終回と考えております。まだ先は長いですが飽きずに楽しんでもらえたら幸いです。よろしくお願いします。

博人と玲奈の距離が一歩ずつ近づいていく中、二人と拓実、彩香、涼子、純平、真希の7人を乗せた車は一路、海へと向かっていました。そして、博人と玲奈の赤い糸は見えないところでその「運命」という川の流れに流されていこうとしていた。

『夜明けの流星たち』  脚本・演出:猫男爵

☆Story9☆  『めぐり逢い』

車は快晴の中、海沿いを南へと走っていた。

『でも、びっくりした。まさか真希も一緒だなんて。』

『それはこっちのセリフよ!玲奈の家の前に着いた時はどうしようかと思ったよ。』

玲奈と真希はお互いに笑いながら話していた。

『でも、なんか大勢でこういうのって楽しいですね!』純平もとても楽しそうにしていた。

ただ、彩香だけが少し暗い表情だった。

『彩香、どうした?具合でも悪いか?』拓実が彩香に話しかけた。

『ううん・・・そんな事ないよ。』

そう答える彩香を拓実は少し気にかけていた。

『なんか、修学旅行と遠足が一緒にきたみたいだね。』涼子も楽しそうに話していた。

そして、運転席と助手席では。

『玲奈ちゃん、今日は天気になって良かったね。海に行くには最高だよ!』

『うん、凄い楽しみです。今日は誘ってくれて本当にありがとうございます博人さん。』

車内ではそんな会話がペンションに着くまで続いていた。

それからしばらく車は走り、ペンションに到着した。

『さあ、着いたぞ、みんな荷物降ろして。』博人がみんなに呼びかけた。

『わあ、凄いキレイな所!見晴らしも最高!』玲奈はとても興奮していた。

『まじ、すげぇー!目の前が海だよ!』純平もまた興奮していた。

『さあ、とりあえず荷物を中に運ぼうか。涼子ちゃん荷物は?持ってやるよ。』

『ありがとう桜木君。』拓実は涼子の荷物を抱え歩き出した。

ペンションの中に入ると、みんなあちこちと歩き回り、部屋を見てとても喜んでいた。

『昔と何も変わってないね。』彩香がぽつりと呟いた。

『ねえ拓実さん、まだ陽も沈んでない事だし、せっかく海に来たんだから泳ぎましょうよ!』純平が声を荒げて言った。

『どうする博人?』

『それもそうだな、純平の言う通りだな。じゃあ、みんな荷物置いたら海に行こう!』博人の一言でみんなは海を満喫する事にした。

みんなは水着に着替えて海へと行った。

『真希、水着似合ってるんじゃん!でも、玲奈ちゃんの水着もまたセクシーだなぁ。』

『ちょっとどこ見てるのよ!このエロ男!』真希は怒った口調で純平に言った。

『なんか恥ずかしいですね。でも海って気持ちいいですね!』

『海っていうのはさ、仕事の疲れとか嫌な事とか全部吹き飛ばしてくれる感じなんだよね。』博人と玲奈はとても楽しそうに会話してした。

その姿を拓実と涼子と彩香は三人で座りながら見ていた。

『でも不思議・・・桜木君もそうなんだけど、博人さんも彩香さんも昔から友達だったみたいな感覚がするの・・・そんな事あるわけないのに不思議よね。』涼子がぽつりと呟いた。

思わず拓実と彩香は目を合わせた。

『きっと私達、気が合う証拠よ!何か嬉しいなそう言われると。』彩香はごまかすように答えた。

『そっか、何かみんなといると楽しくて。私も泳いでくるね!』そう言うと涼子は海の方へと走って行った。

『涼子ちゃん、記憶戻って来ているのかも・・・だって、じゃないとあんな事言わないよね拓実?』

『だったら、いつか本当の事を話さないとならないな・・・』

『拓実・・・』拓実の辛い表情を見て、彩香もまた辛い気持ちになっていた。

『おい!二人ともそんなとこで座ってないでこっちへ来いよ!』

博人の呼びかけに拓実と彩香も立ち上がり海へと走って行った。

それからみんなは思い思いに水を掛け合ったり、ビーチバレーをしたりして海で楽しんだ。

ちょうどその頃、聖北総合病院では二階堂に呼ばれた真知子が診察室にいた。

『婦長、例のものを持ってきてくれるか。』

『はい、先生これですね。』

『ありがとう。』

『先生、検査で玲奈の体調に異変でもあったんですか?』真知子は不安そうに尋ねた。

『鈴木さん、実はですね先日の娘さんの検査データを解析した結果、あくまでも可能性の話なんですが、発症する確率が非常に高くなってきています。何とも言えませんが、そう遠い話ではありません。ですから、ある程度の覚悟をしていて下さい。ただ、全てが悪い結果に繋がるわけではありませんから、治療して回復するためにも我々も全力を尽くしますから。』

そう説明する二階堂の言葉を耳にして、真知子はただ首を縦に軽く振り呆然とするだけだった。

一方、博人達は陽が沈んだ浜辺で夕食をとっていた。

『拓実!悪い、ビール取ってくれ。』博人はとても気分が良かった。隣に座っている玲奈が愛しくてしょうがなかった。

『玲奈ちゃん食べてる?ここでは遠慮してたらダメだよ、すぐ無くなるよ。』博人が言った。

『はい、がんがん食べてます。』玲奈は笑顔で答えた。

『博人さん、玲奈は食べ始めたら止まりませんよ。この前なんて二人で焼肉食べに行って、一人で5人前も食べたんだから。』真希が笑いながら言った。

『真希!余計な事言わないでよ!』玲奈は顔を赤くして言い返した。

『あとね、飲んでも凄いんだから、酔っ払ってすごいから博人さん襲われないようにね。』

『ちょっと真希、言いすぎよ!』

『そうだね、酔っ払ってすごいのは知ってるよ。』博人が笑いながら言った。

『えっ?』玲奈は何の事かわからなかった。

『だって、その酔っ払いの玲奈ちゃんに一番最初に出会ったんだから・・・しかも道端で倒れて救急車に乗って・・・』

『もういいですよ博人さん・・・』玲奈はまた顔を赤くして言った。

『そっか、そうだよね。』涼子が口を開いた。

『えっ?何が?』純平が尋ねた。

『もしそこで博人さんが玲奈ちゃんを助けてなければ、今日ここに玲奈ちゃんはいなかったわけだし、本当に運命って不思議よね。』涼子がそう言った。

『運命か・・・』彩香が呟いた。

『あの・・・話し盛り上がってる所悪いんですけど花火しません?俺、買ってきてあるんですよ。』純平は言った。

『やろう!やろう!』真希もそう言った。

『準備がいいな純平!やるか!』拓実もそう言って、みんなで花火をする事になった。

やがて浜辺では花火をしながら騒ぐみんなの声が聞こえた。花火をしている中、涼子と玲奈は後片付けをしていた。

『玲奈ちゃんも花火しておいで、ここは私がやっておくから。』涼子が優しく声をかけた。

『いいんですよ。少し酔っ払っちゃったみたいだから、私もここで後片付けしてます。』玲奈は少しほろ酔い気分だった。

『大丈夫なの?』

『はい。』

『玲奈ちゃん良かったね。博人さんみたいな素敵な人にめぐり逢えて。私の勘が間違ってなければ、博人さんは玲奈ちゃんの事好きだよ。』涼子は笑みを浮かべ話した。

『えっ!』玲奈は思わず声を裏返した。

『そんな、そんな事ないですよ、きっと・・・』

『そんな照れない照れない。きっと幸せにしてくれるよ博人さんなら。』涼子がそう言った。

『涼子さんこそ、拓実さんの事どう思ってるんですか?』玲奈は逆に涼子に聞いた。

『えっ?桜木君?』涼子はびっくりした顔をした。

『だって、拓実さんは涼子さんの事ばっかり気にしているし、どう見ても涼子さんの事が好きですよ。』

『そうかな・・・それはないよきっと・・・玲奈ちゃんの考え過ぎだよ。』そう答えながら涼子は無邪気に遊んでいる拓実の顔を見ていた。

玲奈もまた博人の楽しそうな顔をずっと見つめていた。

海の爽やかなそよ風に誘われて、玲奈の心と瞳には今はっきりと博人の姿が映し出されいた。もう玲奈の気持ちは張り裂けそうで仕方がなかった。その体の中に恐ろしい病魔が潜んでいることも知らずに・・・   To be continue

いかがでしたか第9話は?めぐり逢えた奇跡が今、離れ離れだった二人の気持ちを一つに結びつけようとしています。「海」で過ごしたこの時間がやがて二人の人生をどのように導いていくのでしょう・・・では、次回第10話もお楽しみに!

それでは今日はこのへんで。チャオ(ciao!)

(今日のマニアック有名人しりとり)

た(だ) ダンテ(アメリカ出身の俳優、タレント。「予想GUY」や「白戸家の人々」などのソフトバンクの携帯CMに登場する黒人。「白戸家の人々」では上戸彩のお兄ちゃん役を演じている。)

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