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2007年9月 6日 (木)

翼の折れたエース・・・

こんばんにゃ~ 北の猫男爵です。

さて、皆さんは大畑大介(おおはただいすけ)という男をご存知ですか?きっと名前は知らなくても顔を見たら、『知ってる!』という人もいることでしょう。彼はラグビー選手なのですが、その芸能人顔負けの甘いマスクで女性ファンも多く、ラグビーをよく知らない方でもその名は多くに知れ渡っています。

その大畑選手が、先月8月29日に合宿先のイタリアから帰国しました・・・その姿は松葉づえをつきながらという痛々しい姿でした。

明日9月7日にフランスで開幕する2007年ラグビーW杯、その大舞台を目前にして彼は合宿中に左足アキレス腱断裂という大ケガを負ったのです。日本代表の主将、そして世界最多トライ数という大記録を持つ、世界一のラガーマンがフランスの地を踏むことなく、傷心のまま日本に戻ってきたのです。

僕の目を疑うかのようなニュースが飛び込んできたのは、8月26日のスポーツニュースでした。「大畑、W杯絶望的!」その見出しを見た瞬間、僕は途方に暮れました。なぜなら大畑のいないラグビー日本代表は、例えるなら「エンジンの無い車」同然だからです。それだけ彼の存在は大きいのです。

実は彼は今年1月に右足アキレス腱を断裂し、3度目のW杯出場を目指し、必死のリハビリで何とかグランドに戻ってきたのです。試合に復帰したのは8月上旬でした。その矢先のこの出来事・・・辛すぎます・・・

ラグビーの事をよく知らない方もいると思うので少し詳しく説明しますと、大畑選手のポジションというのはスリークォーターバックというところで、得点いわゆるトライをあげるポジションです。ラグビーは大きく分けて、攻撃陣(FW:フォワード)と守備陣(BK:バックス)の2つに分かれるのですが、大きな体を生かして最前列でボールを運ぶのがFWで、後方でFW陣からボールが回ってくるのを待ち、足の速さを生かして相手BKをかわしてトライを決めるのがBKです。BKは最後には華やかにトライも決めますが、相手チームの攻撃を防ぐ守備も大切な役目なのです。

大畑選手はそのBKのポジションでスリークォーターバックスについているのですが、その中でもウィングと言われる、いわゆるポイントゲッター(背番号は11と14)です。

かつてこのポジションには僕が中・高生の頃に大好きだった吉田義人選手(明治大学→伊勢丹)というスター選手がいました。彼は日本史上最高のトライゲッターと呼ばれ、その快速ぶりと巧みなステップワークは見るものを魅了しました。その魅了された観衆の一人が僕だったのですが、もう彼以上の選手は出てこないと僕なりに思ってました。が、しかしある日僕は大畑選手を見た瞬間に衝撃を受けました。

「速い!そして強い!」その彼の走りには、吉田選手には無かった当たり負けしない「強さ」があったのです。「速い、巧い、強い」この3つの要素が揃った大畑選手はまさにラグビーの申し子だったのです。僕は当時、京都産業大学の学生だった彼を見て、近い将来きっと日本を代表する選手になると確信しました!

その期待通り、彼はすぐに日本代表に選出され1999年と2003年のW杯に出場し、計3トライあげています。彼がテストマッチ(サッカーで言う国際Aマッチ)であげたトライ数は何と「69」。これは前述の通り、世界記録です。

そんな彼だからこそ、ケガという悪夢でグランドに立てないのは僕は非常に残念で仕方ありません・・・

帰国の途についた彼はこう述べています。『今までで一番ショックです。これを自分の中でプラスにして、あとは這い上がるだけ。』そう再起を誓う彼の言葉が尚更痛々しく聞こえました。と、同時に『みんなには僕のハートを熱くしてもらえるラグビーをしてほしい。』と仲間にエールを送り、『現役を続ける以上は、もう一度サクラのジャージ(日本代表のユニホーム)を着れるように頑張ります。』と力強く誓った彼の言葉が僕の心に強く響いてきました。

右足に加え、左足のアキレス腱までも断裂し、その自慢の快速を誇るエースは「翼」を失くしてしまいました・・・でも僕は彼を信じます!きっと彼ならもう一度光り輝いてくれると!

大畑大介31歳、逆境を跳ね除け再びグランドに彼が立ち、そして彼の元にボールが回り、その「世界一」と称賛されたトライの姿を見せる日まで、彼の胸の中にも、そして僕の胸の中にも“ノーサイド”の笛は鳴り響かない・・・

それでは今日はこのへんで。チャオ(ciao!)

(今日のマニアック有名人しりとり)

み 水島武蔵(みずしまむさし。日本で生まれながらも幼少期にブラジルに渡り、サンパウロFCユースに所属し、1984年に日本人で初めてブラジルトップリーグに出場したサッカー選手。1989年には日本に戻りプレーしたが、国籍がブラジルのために外国人選手扱いとなった逆輸入選手。1992年に現役を引退した。サッカー漫画『キャプテン翼』のモデルは何を隠そう彼である。その漫画の中で大空翼のライバルとして登場した日向小次郎の「小次郎」は「武蔵」のライバルということから名付けられた。)

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