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2007年9月 2日 (日)

イタリアの至宝!

こんにちにゃ~ 北の猫男爵です。

さて、今年も海外サッカーのシーズンが開幕しました。昨今は多くの日本人選手も海外でプレーして活躍する時代になりましたね。僕が子供の頃にはとうてい考えられない話でした。そんな海外に数多くあるサッカーチームの中で、最も僕が敬愛するチームがイタリアセリエAの「ユベントス」です。これは以前にもお話したと思いますが、僕は小学生の時にこのチームでプレーしたいた元フランス代表のプラティニを見て、ユベントスの虜になって以来の大ファンです。

しかし、昨シーズンは八百長問題の影響でセリエB降格という、ユベントスの歴史に汚点を残す屈辱を味わいました。しかし、圧倒的な強さで優勝し今季からセリエAに復帰を果たしました。当然です!世界一のチームなんですから!

そして今シーズン初戦も見事に快勝して順調なスタートを切りました。今年は何としてもスクデッドを奪還して、そして来年のCL制覇を目指して欲しいものです!

さて、そんな「ユベントス」の長く輝かしい歴史の中でも僕がプラティニ同様に最高の選手として憧れていた選手がいます。彼の重心の低いドリブルから繰り出すシュートと、世界でも屈指のフリーキックはまさにファンタジスタと呼ばれるにふさわしい輝きでした。そしてイタリア国内では彼のことを「イタリアの至宝」として称賛しました。彼の名はロベルト・バッジョ世界最高峰の「10番」です!

僕が彼の存在を知ったのは、1994年アメリカW杯直前の雑誌です。イタリアは当然優勝候補に名を連ねており、そこには当時バロンドール(欧州最優秀選手)に輝いた彼の活躍する姿が描かれていました。『こんな凄い選手がいるんだ!しかもユベントスに。』と僕は目を丸くしたのを憶えています。

そして始まったアメリカW杯、しかしイタリアは苦戦の連続でバッジョ自身もケガで思うようなプレーが出来ず、その風当たりは厳しく、バッジョ交代論まで出たほどでした。僕はそれでもバッジョを応援し続けました。何とか予選リーグを突破したイタリアは徐々に力を発揮し、バッジョにも本来切れ味が戻り、ゴールを量産し見事に母国を決勝に進出させました。イタリア国内では今までの酷評から一転して救世主扱いするのですから世論というのは本当にいい加減なものですよね。

そして迎えた決勝戦のブラジルとの戦い。今でも僕はこの試合の事をよく憶えています。当時僕は20歳の大学生で、日本時間で早朝のこの試合をテレビの前で見ていました。当時のブラジルのエースはロマーリオで、バッジョとの得点王争いにもすごい関心が集まってました。試合はお互いに決定力に欠け、0対0のままW杯史上初のPK戦へ・・・

そして、イタリアの5番目のキッカーであるバッジョが蹴ったボールは無情にもゴールマウスの上を越えていきました・・・この瞬間にバッジョの夢はついえたのです・・・

この瞬間の映像は今でも僕の目に強く焼きついています。肩を落とすバッジョの横を、黄色いカナリア軍団の選手たちが歓喜の雄たけびをあげて走っていきました。バッジョは呆然と立ち尽くすことしかできませんでした。その時すでに足の疲労は限界を超えていたのです。でも彼は一切言い訳をしませんでした。

その後、バッジョはユベントスでもイタリア代表でも頭角を現してきたデル・ピエロに押し出されるように、ACミランに移籍し代表にも呼ばれなくなりました。しかし、彼は不死鳥のように蘇りました。1998年フランスW杯に見事に代表選出されたのです。4年前のような全盛期の切れ味は無いもののベテランらしいプレーでチームに貢献し、初戦のチリ戦では因縁のPKを見事に決め、4年間の「トラウマ」を払拭したのです。僕はこのシーンを見て思わずジーンと来たことを思い出します。イタリアは準々決勝でフランスに敗れ、バッジョの夢はまたしても叶いませんでした。でも、バッジョが魅せたプレーはそれ以上に僕のハートを熱くしてくれました。

その後もバッジョは常にケガとの戦いで、思うようなプレーはなかなかできませんでした。1985年にフィオレンティーナでセリエAデビューしてから、ユベントス、ACミラン、ボローニャ、インテル、ブレシアなどの名チームを渡り歩き、セリエA史上歴代5位の205ゴールという記録を残し、2004年に現役を引退しました。

独自の美学を貫いたため監督と意見が合わなかったことも度々ありましたが、守備戦術にこだわるセリエAの中で、ファンタジスタと呼ばれ続けたそのサッカーセンスはいつまでもまばゆい輝きを放ち続けたのです。

彼の言葉にこんな言葉があります。『諦めるよりも夢を見るほうが僕には合っている。私の知っているドーピングはひとつだけ、それは“努力”だ。』

バッジョらしい一言です。「イタリアの至宝」と呼ばれた男を支え続けた『夢』と『努力』この信念が世界最高峰のファンタジスタを作り上げたのですね。僕の中では後にも先にも彼以上のファンタジスタは出てこないでしょう・・・

今でもふと目を閉じると、「コディーノ」(馬の尻尾という意味)と呼ばれる、彼独特の伸ばした後ろ髪をなびかせてピッチを走り回る、栄光の「10番」の姿が眩しいくらいに光り輝いて見えます・・・

それでは今日はこのへんで。チャオ(ciao!)

P.S. fotofotoさん誕生日おめでとうございます!

(今日のマニアック有名人しりとり)

お 大石圭(おおいしけい。主にホラーものを多く手掛ける作家。デビュー作は『履き忘れたもう片方の靴』、最近では『呪怨』なども手掛けている。)

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コメント

ありがとうございます!!
めでたく34歳を迎えました。
いやー時が経つのは早いものですね~。
子供に「おじさん」と呼ばれるのにも
すっかり慣れてしまったしね。
ただ、なってしまった「おじさん」も
なかなか悪くないですね。
若かりし頃のような恥じらいもほぼ無くなったし、
色々気にしてた昔より自由な気分。
ま、なるべく肩の力抜いてやってこうと思います。
今後ともどうぞよろしく。
ありがとね!

投稿: fotofoto | 2007年9月 2日 (日) 20時16分

fotofotoさん
おめでとうございます。
「おじさん」と呼ばれる気持ち僕も同じです。慣れると別に気にもならないんですよね。まあ、それだけ歳をとってしまったという事なんですけど。でも確かに悪くないですよね(笑)
こちらこそ今後も宜しくお願い致します!

投稿: 猫男爵 | 2007年9月 2日 (日) 21時03分

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