« 使われないグランド・・・ | トップページ | ドンブリ革命! »

2007年8月 1日 (水)

夜明けの流星たち(第1話)

こんばんにゃ~ 北の猫男爵です。

今日から8月ですね。いよいよ夏のど真ん中に突入です!

今日は朝野球に行ってきました。この大会は今年度の帯広での最後の大会なので、いつも以上に気合いが入りました。そのために昨日は大好きなミニバレーを休んでまでも体調を整え、朝5時からの試合に挑みました!

対戦相手は優勝候補の一角にも名前を連ねる強豪チームです。しかし我らがチームはそんなチームにも臆する事なく1点を争う好ゲームを展開しました!しかし善戦及ばず、2対3で惜敗しました・・・

実に惜しかったです。勝てた試合でした・・・それだけに悔いが残りますが、それでも僕らのチームは「楽しく野球をする」がモットーです。負けても笑顔!これが持ち味です。今日は今年一番のナイスゲームでした。それだけで満足です(笑)

今年の朝野球は残すは帯広の隣町でのトーナメント大会を残すのみとなりました。最後の大会も楽しく笑顔で頑張りたいと思います。

さて、先日のブログでも告知したように「連続ブログ小説」なるものを始めたいと思いますが、今日はその記念すべき第1回です。話が結構長めになっているので、なるべく1話1話を短めにしたいとは思ってますが、それでも読むのに時間がかかるかもしれません。時間のない方は、時間に余裕のある時にゆっくり読んでいただければ幸いです。それでは、どうぞお楽しみに(笑)

『夜明けの流星たち』  脚本・演出:猫男爵

☆Story1☆ 『葛藤』 

ある夏の朝、行き交う車、少し小走りに先を急ぐ人々、暑い夏の陽ざしが注ぎ込み、そこには繰り返し訪れるいつもと変わらない日常だけがあり、世界は当たり前の様にただ時を刻んでいた。そう、君に出逢うまでは・・・

都会の建ち並ぶビル世界から少し離れた郊外にある住宅街、周りには短大や噴水のある公園があり、その一角に博人の住むアパートはある。

外は朝から工事現場の騒音が鳴り響き、その凄まじい音に博人は目を覚ました。

『何だよ朝っぱらからうるせぇーな!今、何時だと思ってんだよ!』博人は時計を見た。

『うん?やべぇー!遅刻だ!』時計の針は8時30分を指していた。

慌ただしく身支度を整え博人は家を出た。『畜生、これじゃまた部長に雷落とされるぞ。昨日、拓実と飲み過ぎたかな。』

昨日、博人と拓実は飲みに出ていた。最近、拓実は仕事の事で上司ともめているらしい。お互い29歳にもなれば、ある程度の責任を任され結果を求められる立場に置かれるようになる。当然、愚痴のひとつも零したくもなる。それにしても、昨日の拓実はいつになく酒に酔っていた。相当、疲れていたに違いない。

二人は小学校の時に出会ってからの腐れ縁で、お互い恋に仕事に全てにおいて何でも打ち明けられる仲だ。拓実は建築デザイナーをしていて、今は大きな事業を任せられている。一方、博人はIT機器を製造する会社の企画開発営業部で日夜、頭を悩ませている。

博人のアパートの隣は、美里という若い未亡人が経営する「ロザーナ」という小さな喫茶店だった。『あっ、博人くん!ネクタイが曲がってるよ。』

『これでよし!』そう言うと美里は博人のネクタイを直した。

『男はね、身だしなみが大切なのよ。さあ、今日も一日頑張ってらっしゃい!』

『ありがとう美里さん。行ってきます!』

『行ってらっしゃい!』そんな朝の挨拶が博人にとっては日課となっていた。

美里は3年前に夫を病気で亡くし、その頃はちょうど空店舗だった隣の場所で喫茶店を開いた。その優しい笑顔の奥には、何か悲しみを背負っているように博人の目には映っていた。

博人が会社に着くと案の定、部長の大木が歩み寄ってきた。『川嶋!何時だと思ってるんだ!お前は仕事をする気があるのか!』大木の怒鳴り声がフロアーに響き渡った。

『すいません・・・』博人には、小さな声でそう呟くのが精一杯だった。

一方、拓実が働く建築デザイン会社「マキュアリーカンパニー」では今、新たなプロジェクトへ向けて拓実がその事業を一任されていた。

『桜木、例のプロジェクトの方は進んでいるか?』上司の古屋が拓実の様子を伺った。

『はい、部長!今日、現場で先方と会ってフロアーチェックしてくる所です。』

『頼むぞ桜木!今回のこのプロジェクトには我が社の威信が懸かっているからな!お前も今回のプロジェクトで成果を出せば評価が上がる。期待しているからな!お前の腕の見せ所だぞ!』

『はい、頑張ります!』そう返事をする拓実の心には、必ず結果を残したいという強い野心が溢れていた。

『桜木さん、随分と燃えていますね。』事務の女性社員の岡崎カオリがお茶を持ってやってきた。

『勿論さ!ここに来て5年・・・やっとチャンスが巡ってきたんだ。絶対に成功させてみせるさ。あっ、今日も美味しいね!カオリちゃんの入れるお茶。やっぱりカオリちゃんのお茶は最高だわ!』

『本当、桜木さんってお世辞が上手いんだから。』

拓実は少し浮かれ気分だった。それが後々命取りになっていくとは、この時はまだ知る余地もなかった。

その昼休み、博人は屋上で後輩のと昼食のパンをかじっていた。

『先輩、気にする事ないっすよ。だって先輩、一生懸命やっているじゃないですか。部長だって、それはわかって言っているんですから。』

そう、博人を励ます稔に博人は呟いた。『なあ、稔・・・一生懸命って何なんだろう?』

『えっ?』稔は不思議そうな顔をした。

『会社のために汗水流して、良い実績残して売り上げを上げて、そして出世して部下の尻叩いて、そうやって闇雲に歳だけとっていく・・・それが一生懸命の答えなのかな・・・最近さ、そう思える自分がいるんだよな。そんな自分の考えが間違っているのかどうかすら、わからないんだけどな。皆はそんな日常とかに疑問は感じてないのかなあって。むしろ、そういう疑問をわざと避けて考えないようにしているだけなんじゃないのかなあって・・・』

『先輩?』稔は心配そうに博人の顔を見つめた。

『悪い!昼間から難しい話しちまったな。よし、仕事だ仕事!行くぞ稔!午後からは東和商事との見積り合わせだったな。書類用意しといてくれ。』博人は最近、自分の生き方、仕事についての見方が変わりつつあった。それに気づきつつある自分に迷いという感情が浮き上がっているのも確かだった。

場所は、とあるビル街の狭間にある建築現場。そこには拓実の姿があった。

『この予算内で総合アミューズメントビルを建てるにはちょっと無理があります。せめてもう少し予算を上げるが、どこかのフロアーを削るしか方法はありません。』

『そう言われてもね、うちもこの予算が精一杯なんだよね。何とか頼むよ!マキュアリーさんの腕なら何とかできるでしょ。頼むよ!』

『いや、ちょっと待って下さい。ちょっと・・・』拓実の説得も聞き入れず、建設予定の相手先の事業部長は立ち去って行った。

拓実は悩んでいた。自分が初めて任された大きな事業、失敗は許されない。しかし、先方との考えには大きな差がある。その時、拓実の携帯電話が鳴った。着信画面には「中村彩香」とあった。

一方、東和商事では博人と稔が商談中であった。

『それではこちらのプランで進めさせていただきます。今後とも宜しくお願い致します。失礼致します。』博人と稔はそう頭を深く下げ会社を出た。

『先輩、うまくいきましたね。これで契約はほぼ決まりですね。』稔の心底から喜ぶ嬉しそうな顔を、博人はまるで入社当時の自分を見るようだった。その時、博人の携帯電話がなった。

『おう、拓実!どうした?お前、昨日あれから大丈夫だったのか?』

『大丈夫に決まってるだろ。俺を誰だと思ってるんだ!拓実様だぜ!』そう強がる拓実。

『わかった。わかった。で、何だよ、また今日も飲みに行く誘いか?』そう問いかける博人に拓実はこう言った。

『違うよ、実はさっき彩香か電話あってさ、あいつこっちに出て来るんだと。』

『えっ、彩香!懐かしいな!で、こっちってどういう事だよ?旅行か?』

『いや、それがさ、何でも教師を辞めてこっちで英会話学校の講師やるんだと!それで今日こっちに着くから、久しぶりに三人で会わないか?ってよ。』

『まじか!そっか、彩香がな。よし、行くよ当たり前だろ。じゃ、6時に「ピッチハウス」な。』

博人も拓実もその顔には笑顔が溢れていた。

彩香は、小学校の時に転校してきて以来の大の仲良しで、家も近所だった事もあり、いつも三人で遊ぶ間柄だった。それは大人になった今も男女の仲を越えて強い友情で結ばれていた。ただ、彩香には暗い過去があり、彩香が高校1年生の夏に両親と妹が交通事故で亡くなり、彩香は家族を全て失い生涯孤独になってしまった。それから猛勉強して教員免許を取り、地元の中学校で教師をしていた。その彩香が東京に出てくる。また三人で楽しくできる。その喜びが二人の胸を躍らせていた。

『稔!俺はここで今日帰るわ。悪いけど、お前この書類持って会社に戻ってくれないか?部長には、俺は直帰したって言っておいてくれ、頼むな。』

『わかりました。先輩、彼女とデートですか?』稔は少しふくみ笑いをして博人にそう言った。

『違うよ、親友だよ。そう、大切な親友だ・・・』その言葉には何か深い重みがあった。

久しぶりに昔の幼なじみに再会する嬉しさで心がいっぱいの僕には、この先訪れる運命の道標など、目に入るわけもなかった・・・この彩香との再会が自分の未来を大きく左右する事になろうとは、この時の僕の脳裏にはかすりもしなっかった・・・                             To be continue

さあ、いよいよ始まった「連続ブログ小説」の第1話。いかがでしたか?少し長いですか?続きものにするために、どうしても話の区切りの良い所で切らなくてはならないので、なかなか短くするのは難しいかもしれません・・・

それでも皆さんに少しでも楽しんでもらえるようにしたいので、何かご意見・ご要望があればどんどん言ってください。ご感想ももれなくお待ちしております。それでは次回の第2話をお楽しみに。

それでは今日はこのへんで。チャオ(ciao!)

(今日のマニアック有名人しりとり)

ぼ ボニー・ブレア(アメリカ出身の女子短距離スピードスケート選手。男女通じて初めてオリンピックで3連覇を達成(カルガリー、アルベールビル、ルレハンメル)した名選手。ワールドカップでも通算70勝をあげた、史上最強の女性スケーター。)

|

« 使われないグランド・・・ | トップページ | ドンブリ革命! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/211087/7373067

この記事へのトラックバック一覧です: 夜明けの流星たち(第1話):

« 使われないグランド・・・ | トップページ | ドンブリ革命! »