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2007年2月10日 (土)

K点の向こう側へ・・・

こんばんにゃ~ 北の猫男爵です。

ちょうど昨年の今頃、世間はトリノ五輪一色だったのを皆さんは憶えていますか?

「荒川静香金メダル!」 「イナバウアー!」

と日本中が興奮と祝福の渦に巻かれていました。

そんな華やかな世界の裏側で、不振にあえぎもがき苦しんでいた一人の日本人を

皆さんはご存知でしょうか?

彼はかつて世界の頂点に立ち、日本国民に感動と勇気を与えてくれた天才ジャンパー。

当時、彼のジャンプは「世界一美しい飛型」と称賛されていました。

そう、彼の名は「船木和喜」・・・

僕が彼の事を初めて知ったのは僕が大学生の頃です。

当時の日本スキージャンプ陣は、長年に渡る低迷期から抜け出せず、協会あげて

選手育成に取り組んでいました。そこに彗星のごとく現れたのが船木だったのです。

彼は当時19歳で初めてW杯に出場し優勝するという離れ業を成し遂げたのです。

その当時、僕は偶然にもそれをニュースで見て「すごい良い選手が出てきたな~」

と思った事を今でも憶えています。

それから数年が経ち、彼は順調に育ち長野五輪を目前にひかえた1997~1998の

W杯では総合2位(日本人最高位)、ジャンプ週間総合優勝(日本人では船木ただひとり)

などの活躍を見せ、日本チームにはかかせないエースへとなっていったのです。

そして迎えた1998年2月長野五輪、日本中の期待と希望を背負い船木は

ジャンプ台へと登りました。そして個人ノーマルヒル銀メダル、ラージヒル金メダルと

予想通りの活躍を見せ、最後の団体戦へと船木は挑んだのでした。

粉雪が舞い散る中、強烈なプレーシャーを全身で受け、船木は最後のスタート台に

あがりました。ここで船木が失敗なく飛べば日本は悲願の団体金メダル

下で見守る原田選手が「ふなき~ふなき~」と泣き叫んでいたシーンは

あまりにも有名ですよね。そして船木は飛んだ!見事な成功ジャンプ!

この瞬間、日本が揺れた!そして涙に包まれた!

僕も職場で、仕事の手を休めてみんなでテレビの前でこの瞬間を見て涙したのを

憶えています。

船木は「これは僕がとった金メダルじゃありません!みんなで取った金メダルです!」

と笑いながら言いのけました。当時22歳の若者は、全ての栄光を手にしたのです。

しかし、夢物語はそう長くは続きませんでした・・・

その後、ルール改正によりスキー板の長さの変更、ジャンプスーツの規制などが

船木の前に大きく立ちはだかったのです。

船木は迷走と苦悩の日々をよぎなくされ、輝きを失いつつありました。

2002年のソルトレーク五輪では、ノーマル7位、ラージ9位と

長野の栄光は失われ、その後の世界選手権、W杯の代表からも外れ、

かつての金メダリストの面影は完全に消えてしまったのです。

それでも彼は、飛ぶ事を止めませんでした。

「僕にはジャンプしかないですから。」そう笑って話す船木の姿に、また僕は涙しました。

その裏には、血のにじむほどの努力がある事を僕は知っていたからです。

かつて「天才」と呼ばれた若者は、「努力」の男へと変貌していました。

2006年、トリノに彼の姿はありませんでした・・・

しかし、栄光と挫折を知る彼は、もう一度世界の頂点に立つために、今、飛び立とう

としています!そんな彼の事を僕はこれからもずっと応援していきたいと思っています。

船木和喜、31歳、彼と僕の夢はまだ終わらない・・・

皆さんもスポーツで感動して涙した経験はきっとありますよね。

そして、勇気や希望をもらい、その選手に共感して応援したくなった事もきっと

ありますよね。そういう気持ちってとても大切だと僕は思います。

その気持ちをいつまでも忘れないでください。

今日は、いちスポーツファンとして僕の勝手な思いを語らせていただきました。

長々とすいません。それでは今日はこのへんで。

(今日のマニアック有名人しりとり)

け  ケーシー高峰(もともとは芸人で、俳優業もこなす。

セニョール!グラッチェ!などのギャグを生み出す。)

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コメント

スポーツいいよね。
でもルール改正で輝きを失ってしまう
選手が多いのは気になる。
荻原(健)、清水(宏)、そして船木。
ウインタースポーツに特に多い。
しかもいずれも道具に対する改正。
スポーツはルールあってのものだから
しかたないけどさ。
新しいヒーローが生まれるのはいいけど
王者が衰退するのはどうかと思うよね。

投稿: fotofoto | 2007年2月10日 (土) 06時21分

スポーツはルールあってのものですが、
何か日本人が活躍すると、
すぐにルールが改正されてるような
気がしてなりません。
何か悔しいです。
若手が成長するのも、王者と呼ばれる
ベテランの力があってこそだと思います。
共感できるコメントありがとうございます。

投稿: 猫男爵 | 2007年2月10日 (土) 13時20分

どうも どうも。
猫さんスポーツ好きっすよね!
一人のアスリートを見続けるのって楽しいですよね。まるっきり関与してないのに一方的に親近感が沸いちゃいますよね。
そんな猫さんに僕のお気に入りを紹介します。オバラ ヒュウガ(中2)。彼はきっとNHLでプレーするだろうとにらんでます。ちなみに猫さんと同じ中学校。
あ~楽しみだ。

投稿: Hこ | 2007年2月10日 (土) 15時10分

Hこさん情報提供ありがとう!
彼の事は僕も注目しています。
Hこさんの町からホッケー留学
していますよね。
小学生の頃からすば抜けていたよね。
我が母校からNHLでプレーする選手が
出るの期待して楽しみにしています。
ちなみに兄貴は確かSカバ高校だよね?

投稿: 猫男爵 | 2007年2月10日 (土) 15時32分

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